マクロスF
0701話
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ででもいだろ?」
『直接会って話したいのよ。それにほら、あたしと会えるんだからもっと喜びなさいね。こんな事、滅多に無いんだからね』
ふふんっ、と笑っている声が電話越しに聞こえてきて思わず溜息を吐く。
部屋の時計へと目を向けると、何だかんだで3時間程度は眠っていたみたいだし……ま、起きるとするか。
「分かったよ。で、どこに行けばいいんだ? まさか本当にS.M.Sに直接来るとか言わないだろうな?」
『分かればいいのよ。そうね、渋谷エリアの駅で待ち合わせにしましょ。時間は……そうね、今すぐよ』
「あー、分かった分かった。すぐだな、すぐ」
『そうよ。あまり待たせて、変なナンパとかに引っ掛かったら許さないんだからね!』
その言葉と共に通話が切れる。
溜息を吐きながら出掛ける準備を整え、外へと向かう。
さすがにまだ朝も早いらしく、遊びに出掛けているような者達は少ない。
とは言っても、渋谷エリアまで行けば当然その手の連中もいるんだろうが。
にしても、何だって銀河の妖精ともあろう者が俺なんかに連絡してくるかね。遊ぶ相手が欲しいなら、幾らでもいるだろうに。
「ま、悪い気分はしないけどな」
食堂でおにぎり数個を詰め込むようにして口の中に入れ、お茶で流し込む。
色々と物足りないが、それに関しては買い食いでもすれば問題無いだろう。
「じゃ、行くとしますか」
呟き、S.M.Sの宿舎を出るのだった。
「えっと、シェリルは……」
渋谷エリアの駅に降り立って周囲を見回すが、当然あの特徴的なストロベリーブロンドは見えない。と言うか、さすがにシェリル程の有名人が変装もしないで来る事はないだろう。実際、何度か街中で会った時は変装してたんだし。
そう思っていると……
「だーれ……きゃっ!」
突然背後から近づいて来た気配に、思わず振り向く。するとそこには、今にも俺の目を背後から覆い隠そうとしていた1人の姿があった。
以前にも何度か見たように大きめのサングラスで目元を隠し、髪を帽子の中に収めて見えないようにしている。
「ちょっと、何でいきなり後ろから迫ってるあたしに気がつけるのよ!」
「いや、さすがに後ろから俺の背中に意識を向けて迫ってきていれば気がつくさ。これでも軍人……いや、PMCだから傭兵なんだしな」
「そうなの? 傭兵って凄いわね。……ま、いいわ。取りあえずどこかでお茶でもしながら話しましょ。あたしとしても是非聞いておきたい事があるし」
「聞いておきたい事?」
シェリルの言葉に首を傾げつつも、朝食はおにぎり数個程度だったので何か軽く食べるというのは問題無い。と言うか、逆に願ったり叶ったりだ。
「じゃ、そうだな……あそこの喫茶店にでもする
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