第四章 誓約の水精霊
第二話 メッキの王冠
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るものではないが――」
そこまで言うと士郎は、撫でていた頭を軽く押した。
「――今は寝ておけ、効率のいい精神力の回復の方法でも探しておく、その間ルイズはゆっくりと休んでおけ」
そう言って士郎は部屋から出ていこうとしたが、外套をルイズに掴まれて動けなくなった。
「あ〜ルイズ……その、なんだ?」
「一緒に……寝よ?」
ベッドに寝転がった状態で、小首を傾げお願いするルイズに、士郎は――
「いや、それはさす――」
「……ダメ?」
「……はぁ」
――折れた。
甘えるように囁くルイズの声には、やはり勝てず、士郎は寝巻きに着替えると、ルイズの隣で横になった。
「おやすみシロウ」
「ああ、お休みルイズ」
ルイズは隣に存在する固く大きく熱いものを抱きしめながら、安らいだ顔をして目をつむる……。
士郎は抱きついてくる柔らかく滑らかな感触と微かに漂う甘い香りを感じながら、何かを耐えるように眉間に皺を寄せ目をつむる……。
ルイズの寝息に、士郎の呟きが重なる。
「はあ……なんでさ」
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