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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第35話 調教
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とすなど造作も無いことですよ?」
「いやおかしいだろうが!? そもそもお前の剣はお前の座っている背もたれに立て掛けてあるのにそれでどうやって斬るというんだ!?」
「誰もこれを使ったなんて言ってません」
そう言って私は右手に持っていたナイフをキラッと光らせた。まあ実際は立て掛けてある七天七刀を使ってるんだけど、こいつのカラクリが分かるのはグレイフィアさんだけだろうしいいよね?
「……もういい」
ライザーは諦めたようにため息をつくと頬杖をついてため息をついた。まったく……学習しない男ね。
ズバンッ!
「〜〜っ!?」
私は即座にライザーの頬杖を付いている右腕を斬り落とした。
「ライザー様、お食事中に頬杖をついてはいけません。それから……」
ズバンッ!
「足を組んでもいけません。お行儀が悪いですよ」
「……足は見えていないはずなのにどうして分かった」
「
騎士
(
ナイト
)
ですから。気配を読むのは得意なんです」
「……はぁ」
ライザーは1つため息をつくとようやく観念したのか普通に食事を取り出した。まったく、最初からそうしていればいいものを。これでやっと私も落ち着いて食べられるわ。それにしてもこれ美味しいわね。貴族って毎日こんなの食べてるんだ。……でもこういうのが毎日じゃちょっとくどいかな? たまにならいいけど。
とりあえず私は初めて食べる冥界の高級料理を堪能した。そんな私を皆はなんとも言えない目線で見ていたけれど……まあいっか。
☆
「ライザー、朝食の席に出てくるとは珍しいな」
「……あの女に起こされた」
チッ、あの女。昨日に引き続き今日もベッドと一緒に斬り刻みやがって。死なないというだけで痛覚はちゃんとあるんだぞ? おまけに昨日のことがあったせいか昨夜は誰も一緒に寝てくれないときた。
まったく昨日は散々だった。少しでもマナーが悪いとすぐに斬りかかってきやがる。避けようにも斬撃がまったく見えない上、反撃しようにも隣でグレイフィア殿が睨みをきかせているから反撃もできない。あの女もそれをいいことに好き勝手しやがるし、冗談じゃないぞまったく。何が教育だ馬鹿馬鹿しい。
「それで火織くんはどうした? 一緒じゃないのか?」
「知りませんよ。ベッドごと斬られて起きたらどこにもいなかったんですから」
ったく、昨日はウザったいほど付き纏ったくせに今日になったら急にいなくなりやがって。教育するってんでウチに来たなら最後までそばにいろってんだ。なのに食堂に来ればいると思ったのにどこにもいやがらないと来た。テメーこそ職務怠慢で人のこと言えないだろうが。昨日は働け働けとうるさかったくせ
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