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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第35話 調教
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グレイフィアさんが前髪の焦げを切り取ってくれるのを待って、私はフェニックス卿に向き直った。
「フェニックス卿」
「「「「「ひぃ!?」」」」」
あれ? おかしいな。私は笑顔で話しかけただけなのに何故かフェニックス卿の後ろにいたライザーの眷属達が悲鳴を上げた。なんでだろう? ……まあいいか。
「な、なんだね、火織くん?」
どうして卿はそんなに顔に汗をかいているんだろう? それにどうしてそんなに腰が引けてるの? 私は笑顔を向けてるだけですよ?
「ライザー様の教育にあたって
ど
(
・
)
こ
(
・
)
ま
(
・
)
で
(
・
)
許
(
・
)
さ
(
・
)
れ
(
・
)
る
(
・
)
の
(
・
)
で
(
・
)
し
(
・
)
ょ
(
・
)
う
(
・
)
?」
ガタガタガタガタ……
あれ〜? どうしたの〜? 何でグレイフィアさん以外皆震えてるの〜? 火織分かんな〜い。
「ラ、ライザーのためになるのなら何をしてもらっても構わん……と、思う」
「そうですかそうですか、ありがとうございます」
何をやってもいいなんてフェニックス卿は気前がいいね。言質も取ったしこれで心置きなく殺れるわ。
私は皆さんからライザーに向き直ると腰の七天七刀に手を伸ばした。それでは早速
ズバンッ!!
私はライザーとライザーの寝るベッド、その天蓋とベッドの乗っている床をまとめて斬り裂いた。あ、一応言っとくと一緒に寝てた
女王
(
クイーン
)
さんは斬ってないからね? で、まあその結果……
「どわぁ!?」
「きゃあ!?」
ドンガラガッシャーンという派手な音とともにライザーと
女王
(
クイーン
)
はベッドの残骸とともに階下の部屋に落ちていった。さすがにこれなら目が覚めたでしょう。
私は呆然としているフェニックス卿たちを
後目
(
しりめ
)
に床の穴から階下のライザーの隣に飛び降りた。
「おはようございますライザー様、清々しい朝、もといお昼ですね」
「な、なぜ貴様がここに、というかいきなり何しやがる!?」
「本日よりライザー様の教育係を3日間ほどフェニックス卿より仰せつかりました。至らぬ点もございますでしょうがよろしくお願いいたします。なお教育するに当たり何をしても構わないとのお許しを得られましたので、何が起ころうともご了承ください」
ここでにっこり営業スマイル。ライザーも感動して茫然自失してるわね。
「ではもうすぐ昼食ですので服を着て食卓にお越しください。くれぐれも二度寝なさいませぬようお願いいたします」
そう言って私はライザーが落っこちた部屋を後にした。
「……早まったかもしれん」
なんてフェニックス卿の声が聞こえたような気がしたけど……うん、気のせいよね。
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