プロローグ
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.....」
不安を和らげるため手を取り笑いかける。すると少女は少し安心したのか笑顔を返してくれた。
「まあ、まず、名前がないと不便だな。好きに呼んでいいかな?」
「はい、構いません。」
少し考える。すると、少女の目に視線がいく。紅い目と翡翠の目対照的ではあるがお互いを護りあっているように見えた。なぜか懐かしい感じがする。
「よし、じゃあ、こなみでいいかな?」
「こなみ?」
「特に意味はないんだど。ごめんね。嫌だったかな?」
「いいえ、素敵な名前だと思います。........」
少女は泣き出す。
「そうだよ。こなみ、俺は夢夜、久永 夢夜だ。」
俺は頭をそっと撫でた。
しばらくしてから、再び校舎へ向け歩き出す。まずは、教師塔で事件の報告をしなければ。泣き止んだこなみは先ほどから俺の手を握り離れようとはしない。ケータイが揺れる。誰かからのメールらしい。
確認すると、どうやら副委員の霧崎 塔寺からのようだ。内容は、俺の遅刻理由の報告を出せと言うことと、男子生徒がチャリジャックにあったとのメールだった。
「よくよく考えたら、あの事件みたいだな爆弾って。」
昔巻き込まれた事件を少し思い出した。
「夢夜さん」
こなみが呼ぶ。
「どうした?」
「あの、フード被っていいですか?」
もじもじしながら言う。今は周りに人はいないがこれからいくとこでは目立つだろう。
「かまわないよ。」
「ありがとうございます」
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