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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第34話 依頼
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ょうがよろしくお願いいたします」
あの後私はグレイフィアさんに連れられて早速冥界のフェニックス家の屋敷にやってきた。っていうかここまで魔法陣でジャンプしてきたんだけど、冥界に初入国する際には正規なルートで入国して正式な入国手続きをしなくっちゃいけないんじゃなかったっけ? グレイフィアさんが連れてきたんだからそのへんのこともやってくれてるんだと思うけど……大丈夫かな。
で、今私は屋敷の玄関ホールで目の前の2人に挨拶してます。まだ向こうは名乗ってないけど多分フェニックス卿と奥方、つまりライザーのお父さんとお母さんだと思う。
「よく来てくれたね火織くん。私がフェニックス家現当主だ。大事な時期に呼び出してしまい済まないね」
「いえ、こちらは偵察も兼ねているので大丈夫です」
「ハッハッハ! 堂々と偵察しに来たと言うか! 君は面白いな! ゲーム当日が実に楽しみだ」
「あなた、笑い事ではないでしょう? まったく……。はじめまして、火織さん。私がライザーの母です。私達のわがままに付き合わせてしまってごめんなさいね」
「いえ、本当に大丈夫ですから。……で、そのライザー様はどちらに?」
私がライザーの居場所を聞くと何故か2人は苦虫を噛み潰したような表情をした。
「ふむ、少し歩きながら話そうか」
そう言うとフェニックス卿は家の奥に向かって歩き始めた。私たちは卿の後をついていく。しばらく歩くと卿はゆっくりと話し始めた。
「ライザーは私の息子たちの中で最もフェニックスの才、不死の能力を色濃く受け継いだ。その上その力も早い段階から使いこなしたこともあり、その才が認められ随分と早い内にグレモリー家の姫との縁談も決まった。私達も、そしてあやつの兄2人もそんなあやつを賞賛し、たいそう甘やかして育てた。……それがいけなかったのだろうな。あやつは自分の才の上に胡座をかき増長してしまった。今では私達親の言うことをまともに聞こうともせん。かと言ってゲームで負かしてその鼻を折ろうとしてもその力は本物だ。家の付き合いで負けることはあっても実力で負けることはなかった。一番上の兄のほうがゲームのランクは上だがそれも年齢を多く積み重ねているから当然だと思っておる」
そこで卿は1つため息をつくと続けた。
「その上あやつは成熟してもまともに働こうとせんのだ。1番上の兄は私のあとを継ぐために既に我が領地の経営に携わっているし2番目の兄も冥界のメディアで働いている。だがあやつはそのことを言っても自分はグレモリーの婿になるのだからそのようなことは必要ないと言うのだ。今のあやつはパーティーなどの行事に出る以外は家にいるか遊び歩くかのどちらかだ」
「え……あの、それって……」
正直ここから先の言葉は貴族の親に対して言うのは
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