暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第34話 依頼
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「つまり、フェニックス家の現当主は私達に勝ってもらって婚約を破棄させたいということ?」

「婚約を破棄させたいということはないでしょうがそれ以上にライザー様の将来を思い、敗北を教えたいようです。ですがここで問題がございまして、もし敗北してしまうと火織様の教育を受けさせることができなくなります。婚約破棄はやむなしとお考えのようですが教育はさせたいようでして、その結果今回の話が持ち上がりました。今日より3日ほどで構わないのでライザー様に教育を施して欲しいとのことです」

 これは……どうすべきなのかな? お願いなのだから突っぱねてもいいとは思うけど。周りを見回しても皆判断に困っていた。一応今大事な時期だしね。ここで私が抜けたら修行に影響が…………あれ? あんまりないかな? 私は今更3日程度修行しなくても変わらないし、祐斗とイッセーの稽古も代わりに龍巳にやってもらえば……うん、私いなくても問題無さそうね。

「分かりました。そういうことでしたら行きます」

「火織!?」

 部長が驚いた顔でこちらを見た。いえ、部長だけでなく皆声に出してないけど驚いてるわね。

「大丈夫ですよ。私の受け持ちは龍巳に変わってもらえますし、この際ライザー様にしっかり苦手意識持たれるようにしてきますよ。その方がゲームで有利になるかもしれませんし」

「それはそうだけど……でも本当にいいの?」

「ええ、構いません」

「分かったわ」

 部長、それに皆も納得してくれたわね。ってあれ? イッセーだけなんか心配そう?

「火織、本当に大丈夫か? ただでさえあいつは女の子をコレクションするような奴なのに、そんなところに泊りがけなんて」

「あはは、流石にあんたが心配してるようなことはないわよ。ライザーの両親の目もあると思うし」

「ご安心ください。私も同行しますのでそのような事態が発生した場合私も動きます」

「だって。だから心配ないわよ。それにもし本当に襲ってきたら去勢しちゃうから安心しなさい」

 それを聞いてイッセーはようやく納得してくれた。

「じゃあ龍巳、私がいない間祐斗とイッセーの修行もお願いね」

「ん、分かった」

「ではグレイフィアさん、着替えとか持ってくるんで準備できたら行きましょうか」

「かしこまりました。この度は無理なお願いを聞いていただきありがとうございます」

「いえいえ、このくらいどうってことないですよ」

 というわけで私は急遽3日ほどフェニックス家の屋敷に行く事になった。







「お初にお目にかかります。リアス・グレモリー様の騎士(ナイト)、神裂火織です。本日より3日間、ライザー・フェニックス様の教育係を仰せつかりました。至らぬ点もございますでし
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