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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第33話 一日目
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と距離を開けた。うん、これは私が悪かった。
「……えぇと、じゃあ次に『氷龍召喚』について説明します。先に言っておきますけど私がいいと言うまで使っちゃダメですよ? 特に部長」
「わ、分かってるわよ」
「じゃあ説明します。この氷輪丸ですが能力が開放されているときに魔力を込めますと、その魔力に応じた大きさの氷の龍を召喚することができます。このように……」
そう言って私は腕くらいの長さの氷の龍を出す。
「で、この氷の龍ですが召喚するとその鼻先を常に刀の切先の方向に向けてその切先を追うようになります。この状態で……ごめん白音、そこの窓開けてくれる?」
「はい、火織姉様」
窓に一番近い白音に頼んで窓を開けてもらった。
「あの窓の外にある木を敵だとします。この状態で敵に向けて刀を振り下ろしますと……」
そう言って私は窓の外に見える木に向かって氷輪丸を振り下ろす。すると氷の龍は切先から離れ木に向かって突っ込み、その木を凍りつかせた。
「と、このように対象をロック、ロックした相手に向かって突っ込んで行って凍りつかせます。この時の威力は召喚した氷の龍の大きさに比例します。注意点としましては一度龍を召喚するとその龍が消滅しない限り次の龍が呼び出せないくらいですかね? じゃあみなさんにも実際にやってもらいましょうか。あ、魔力の込め方の分からないイッセーとアーシアは黒姉の魔力運用の授業を受けたらまた教えるから今日はここまでで我慢してね」
「分かった」
「はい」
「じゃあ残りの4人は魔力を込めてみましょう。今は室内なので……そうですね、魔法陣ジャンプで2人飛ぶくらいの魔力量を込めてみて下さい」
「火織、それだとかなり少ないのではないのかしら?」
「まあそうですけどものは試しで」
「……分かったわ」
そう言うと、部長と朱乃さん、祐斗にレイナーレは氷輪丸に魔力を込める。すると…………それぞれ身長ほどの大きさの龍が召喚された。
「え!?」
「こんなに大きいんですの?」
「大した量の魔力を込めたわけじゃないんだけど……」
「これ、普通に攻撃に使うくらいの魔力を込めたらどんだけ大きい龍が召喚されるのよ」
ふふ、皆驚いてるわね。
「まあこれで分かって頂けたと思いますけど、この氷輪丸は魔力効率がすごくいいんです。模擬戦の前に朱乃さんにこれを使った方がいいと言った理由も分かってもらえたと思います」
「確かにこれだけの大きさの氷を作ろうとすれば魔力消費はこの程度ではすみませんでしたわね。よく分かりましたわ」
「ふふ、それは良かったです。あとさっきのレイナーレの疑問ですけど、実は欠点がありまして召喚する龍の大きさが大きくなれば大きくなるほど消費魔力
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