日常
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た
「 すごいです! 私のが2つになっちゃいましたよ! 」
「 なっちゃったわねぇ
こんなことありえないはずなのに、どうしてかしらね? 」
口ではこんなことを言っているが、私が見る限り信用ならない
この人は全てわかってると、直感的に感じた
「 すごいですね 」
「 そうね 」
「 どうやったんですか? 」
「 ? どういうことかしら 」
「 これ、あなたがやったんですよね? 」
「 決め付けはよくないわ〜 わたしだって、ちゃ〜んと驚いてるわよ 」
「 先に言わせていただきますが、私はオカルトは信じてませんから 」
「 あら、あなた理系? 」
「 そういうことにしておいてください 」
正直、私はこの現象を理論的に説明できるなんて思っていなかった
どこからか同じスマホを持ってきて、データをコピーすれば
今と同じ状況が作れるからだ
でもそうなると、この女性の目的が分からなくなってきたなぁ
何しに来たんだろう?
・・・ああ、忘れ物を届けにきてくれたのか
でも、それ自体がニセモノだったと仮定すると・・・・・
すると不意に
「 説明してあげてもいいけど、あなたに理解できるかしら? 」
カッチーン ときた
「 ええ! 是非お願いします!! 」
やってやろうじゃない! 私の本気を見せてあげる!
「 じゃあ・・・スマホ、でしたっけ? これを複製した所から話すわね
まず形を作るために同じ材質の素材を見つけて、まぁ大体でいいんだけど
そこから分子レベルまで分解して再構築すれば形は出来上がるわ
あとは、データの問題だけど データなんて結局1or0の世界なの
だからそれを読み取って記憶して、さっき作った箱に流し込めばいいの
どう? 分かったかしら〜 」
「 わかりました 」
「 あら〜 私の話を分かってくれる人なんているとは思わなかったわ〜! 」
「 あなたの頭が超絶スペックだということが・・・ね 」
「 ・・・褒めてるの? 」
「 まぁ、それなりに 」
さっき聞いた話を信じるとして、到底私が理解できるレベルではないと分かった
分子レベルに分解? その方法がわからないんですよ!
って、ツッコみたくなったのを我慢したかと思ったら
再構築? 無理でしょ!?
多分この人は、この世界の理屈を超越したところにいるのだろう
そうだと分かれば、興味がわいてくる
うーん。私って変わってるのかな? まあいいや
この人の話は退屈しなさそうだ
私はその人の話に吸い込まれていった
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【 レン
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