暁 〜小説投稿サイト〜
明日の日記
日常
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ってるんだこの人は 今日会ったばかりの人に会う理由なんて
忘れ物とか落し物とか意外に考えられない・・・あ

「 もしかして、私何か落としました? 」

「 あー、ですね それを渡しに来たんですよー 」

そう言うと、彼女はハンドバッグの中から手帳を取り出した
? 私のじゃなさそうかも・・・  なにやらビーズがところせましと貼ってある

・・・ちょ、ちょっと待って! これめっちゃ気まずいんだけど!
わざわざ家まで持ってきてくれたのに、私のじゃありませんなんて・・・
でも私、こんな中学生みたいなデコデコしたの使わないし
ああもう! 何で持って来ちゃうかなぁ!
気持ちだけで十分だよ、それは持って帰ってよー・・・

「 すいません、それ私のじゃ無いです 」

言った、言ってしまった。
傷つけちゃったかな? ほんとごめんなさい! 悪気は無かったんです!

「 ・・・?  ああ、間違えました。 こっちでしたね 」

そう言って彼女が取り出したのは、私のスマホだった
確かに私のものだ。受け取り、電話履歴やメール受信箱で何度も確認した
しかし、ひとつだけ謎が残った



私のスマホは女性の後ろで充電されてるのに、何で私の手の中にもあるの?






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【レン視点】



「 何やってるんだかなぁ 」

記録的な猛暑となった今年の夏。その中でも格段に暑い日の昼下がりに
僕は家の近くの神社の境内に立っている
今こそが命を燃やす時だと言わんばかりに、セミたちは鳴き喚いている

正直予想外だったが、これでなんとなく分かった
回りくどいやり方は効率が悪いらしい
綿密な計画も、何か予想外の外因であっけなく崩れてしまう
もしくは、相手の事を完全に把握しているわけではないので
そこからこちらの隙をつかれる可能性だってある

「 とか言いつつ、次も計画練っちゃうんだけどね 」

目の前にうつ伏せに倒れている男。もう息はしていない
この光景を目にするのは何回目だろうか
20回を超えたあたりから数えていないので、はっきりとは分からない
しかしながら、この人には悪いことをしたと思っている
が、謝る気も無いし、謝る必要も無い
あなあたのおかげでわかったことがたくさんありました
ありがとうございました・・・・と、感謝しておく

僕は数分前まで動いていた物体に向かい、両手を合わせた



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【ラン視点】



「 なんで? 」

私は混乱半分、好奇心半分といった感覚で2つのスマホを握ってい
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