暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第32話 模擬戦
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いい手かもしれない。でも

「ふっ!」

 という掛け声とともに先ほどの雷と同様炎も真っ二つに切り裂かれ、さらにはその炎まで完全に凍ってしまった! 炎を凍らせるなんて、そんなこと出来るのか!?

「はっ!」

 そして火織さんが刀を振りぬくと同時に再び氷の龍が出現、朱乃さんに龍が突っ込んでいった。朱乃さんは突っ込んできた龍を避けるけど、あの龍にはホーミング機能まであるのか朱乃さんは追い続けてる。朱乃さんも炎を用いて応戦してるけど少しずつしか龍を削れていない。すぐに応援に行きたいんだけど

「行かせないわよ」

 火織さんが僕が朱乃さんの元に行けないよう立ちはだかった。

「悪いけど通してもらうよ!」

 そう言って僕は今度は両手に魔剣を創り出し斬りかかる。この魔剣は両方共氷結系の力を付与した魔剣、いくら火織さんの魔剣が強力でも同じ属性なら少しは耐性があるはず! 押し切れないまでも少しでも体制を崩して朱乃さんの所まで一気に飛んでいってまずはあの氷の龍に対処する!

「甘い!」

パキィィィィィィン!

 そんな!? 2本の魔剣が一瞬で!?

「驚くのは分かるけど敵の前で動きを止めるなんて自殺行為よ」

 そう言うと火織さんは刀を振りぬく。するとその動きに合わせて刀の柄頭から伸びていた鎖がまるで鞭のように迫ってきた。僕は避けようとするけど反応が遅れてしまったため左腕に巻き付く。すると

パキンッ!

 一瞬で鎖の巻かれた左腕が凍りついた! 氷の能力は刀身のみならず鎖でも有効なのか!

「そーれっ!」

 そして火織さんは鎖ごと僕を振り回すとそのまま地面に向けて投げつけられた。

ズドォォォォォォォォォォォン!!

「がはっ!」

 翼による制動も効かずそのまま地面に激突してしまう。一瞬とはいえ意識が飛んでしまった。そして閉じてしまっていた目を開け、飛び込んできた光景は

「朱乃さん!」

 氷の龍に対処している朱乃さんの背後からものすごい速さで近付き斬りかかろうとしている火織さんの姿。朱乃さんも僕の声で背後の火織さんに気が付きとっさに手を向け魔力を放とうとするけれど

「遅いです!」
 
 火織さんは刀を裏返し、刀の峰で朱乃さんの左肩に強力な打撃を浴びせた。

「きゃあああああああ!!」

 そして朱乃さんも僕同様僕の隣に落とされ、地面にたたきつけられた。見てみれば刀の峰で打たれた左肩も完全に凍ってしまっている。そして火織さんは朱乃さんを落とした後ものすごい速さで僕達の場所まで降り、そばの地面に刀を突き刺した。するとその場所から一気に地面が凍り、僕と朱乃さんも地面に接触していた背中や腕、足が氷によって貼り付けにされ、身動きが完全に取れなくなってしまった。そんな
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