暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第31話 修行メニュー
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ィアよ。人間界で言うDVDみたいなもの。このプレートを火織が一緒に持ってきたあの映写機みたいなもので映すのよ。……でも随分とメディアの数が多いわね。それに映写機まで2台もあるし。火織、そのメディアには何が入っているの?」

「これは過去のレーティングゲームの記録映像です。その中でも特に名勝負と呼ばれる勝負、戦略で格下が格上を下した勝負を中心にグレイフィアさんに昨日頼んで用意してもらいました。部長にはこれ全部に目を通してもらい、最終日に幾つかピックアップしてプレゼン発表してもらいます」

 そう、昨日ライザーが帰った後私はこれを合宿先へ持ってきてもらうよう頼んでおいたのよ。これだけの数を一晩で用意するってさすがよね。魔王の女王(クイーン)っていうのは伊達じゃないみたい。

「こ、これを全部!? さ、さすがにこの数は……。こ、これ一体何時間分あるの?」

「えーと、グレイフィアさんの残してくれたメモによると全部で96試合、合計331時間あるそうです」

「331時間!? そ、それを10日で見るのはいささか無理がないかしら?」

「大丈夫ですよ。そのために映写機を2つ用意してもらったんじゃないですか。同時に2試合見ればかかる時間は半分です。それに見るのは個々の戦術ではなくチーム全体の戦略ですからね。等速で見る必要はないですし、すべての試合を倍速で見ればかかる時間はさらに半分です。そうすれば……1日8時間くらいで全てに目を通せますよ」

 私は笑顔で以上のことを言うと……なんか部長は魂が抜けそうな顔をしてるわね。周りの皆も顔がひきつってるわ。でもこれも部長が勝つためだし頑張ってもらいましょうか。

「えぇと、火織ちゃん? これで説明は終わりかしら?」

 部長はまだ放心したままなので朱乃さんが聞いてきた。

「実はあと1つ、皆にやってほしいことがあります」

 そう言って私はつま先を上げると、トンッと床を軽く叩いた。すると私の影が少し広がり、ズズズズ……と同じ拵の大太刀が5本現れた。

「火織ちゃん、この刀は?」

「この刀は私の創れる氷結系の能力を付与したものの中でも最強の魔剣、名を氷輪丸です」

 そう言って私は創りだした氷輪丸の一本を手に取る。

「今回の敵のライザー・フェニックスは炎使い、おそらく眷属にも炎の加護を受けた炎使いがいるでしょう。ですからみなさんには敵の弱点となるこの刀の能力使用を練習してもらいます。まあでも自分の戦闘スタイルを捨ててまで使用するものでもないんで、戦闘時の補助程度に考えてください」

「でも火織さん、氷系の能力を付与した魔剣なら僕も創れるんだけど」

「ええ、そうですわね。それに私は普段魔力を用いて戦いますが、相手が炎使いなら魔力を氷に変えて攻撃することもできま
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