暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第31話 修行メニュー
[9/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「火織、一つ一つ質問してもいいかしら」

「ええ、どうぞ」

「まず基礎体力トレーニングは……アーシア以外の全員が受けるのは納得するとして、アーシアが魔力運用のみとはどういうことかしら?」

「まずアーシアのこれまでの生活や性格を考えて戦闘はまず無理です」

「はぅぅ、すみません」

「いいのよアーシア。で、その代わりにアーシアには回復の一点のみを伸ばしてもらいます。具体的に言うと回復スピードにおいては既に一級品ですから今度は対象に触れず遠距離の相手も回復できるようにしてもらいます。この10日で出来るようになるかは分かりませんけど、今後のためにもここでしっかり魔力運用について学んでもらおうと思います」

「なるほど、確かにそうね。その点は私も賛成するわ。では次に祐斗と一誠があなたに剣術の稽古を見てもらうのはいいとして、実戦組手の方には参加しなくていいのかしら?」

「ああ、そこは問題ありません。教師が私か龍巳かの違いのみで実際は両方共実戦を想定した模擬戦を連続して行うだけですから。それと同時に私の方は剣の扱いを重点的にやる程度です。そもそも私の稽古の後龍巳の実戦組手までこなせるほど体力を残す気はありませんから」

 私が笑顔でその言葉を言った途端、一誠と祐斗は絶望したような表情を浮かべたわね。一方部長と朱乃さん、レイナーレは気の毒そうに2人を見つつ、そっちに行かなくて良かったとでも言いたそうな安心した表情を浮かべた。

「……言っておきますけど部長、それと朱乃さんにレイナーレも。龍巳のトレーニングは私とは比にならないくらい厳しいですからね」

「ん、我、全力で鍛える。気を抜いたら死ぬかもしれないから気を付ける」

 あ、その言葉を聞いた途端3人とも一気に落ち込んだ。特にレイナーレが酷いわね。

「ま、まあそれもあなた達がさっきの表通りの強さだった場合よね。絶対誇張しているでしょうし、問題無いわ」

 部長が何とか立ち直って言っているけど若干手が震えてますよ? うーん、ここでさらに追い打ちをかけないといけないとなるとちょっとかわいそうね。だってまだ部長にはもう1つメニューが残ってるんだもん。

「で、火織。一番気になってた私が受ける特別メニューって何かしら?」

「それについては今から説明します。物を持ってくるんでちょっと待ってて下さい」

 そう言うと私は自分のあてがわれていた部屋に戻り、既に運び込まれていたものを乗せてあった台車ごとリビングへと運び込んだ。

「火織、それって何だ? 何か変な金属プレートに見えるんだが」

 私が持ってきたものを見てイッセーは疑問な声を上げた。そしてそれにはこれが何なのかもちろん知っているであろう部長が答えた。

「イッセー、これは冥界の記録メデ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ