暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第30話 修行開始
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「「……」」

 俺と木場は疲れて返事ができなかった。っていうかあの後結局力尽きちまって荷物は火織と龍巳が代わりに運んでくれた。龍巳はまだ分かるとして何で火織は俺達と同じ元人間なのにあんな荷物持って平気な顔で山登れるんだ? もう何回目か分からないけどあえて言おう。絶対におかしい。どんな鍛え方したらあんなふうになれるんだ? 一体いつになったら俺は火織に追いつけるんだろうか……。

 とにかくまずは10日後に向けて修行だな。俺達も早く着替えないと。

「……なあ木場、生きてるか?」

「なんとか……ね」

「火織たち見てると悪魔ならあのくらいできて当然だと思えてくるんだけど……そういう訳じゃないよな?」

「あれを持って平気で山を登れるなんて悪魔でもなかなかいないと思うよ」

「……だよな」

 あいつらといるとだんだん自分のほうがおかしいんじゃないかと思えてくるぜ。

「はぁ……とりあえず着替えようぜ。部長たちが着替えて戻ってくる前に」

「そうだね……覗かないでね?」

「……悪い、冗談に付き合ってる余裕はない」

「……そうだね、今のは僕が悪かった」

 そう言って俺達は各自の部屋で着替え始めた。着替えるだけでもう体力の限界だよ。案の定それは木場も同じだったようでなんとか着替え終わった後2人揃ってリビングに戻るともう既に部長たちは全員着替え終わって揃っており、着替えの遅かった俺と木場はお叱りを受けた。



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