暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第29話 お茶会
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手っ取り早く実戦経験積ませるにはいいかなって? それに部長たちもこれから赤龍帝に関わっていくのなら強くなってもらわないと。だから部長を守りつつも攻撃には手を抜いて、他に勝つ手段がなくなったら私達で一気に終わらせることにしない?」

「にゃるほどにゃ、確かに一理あるにゃ」

「我、賛成」

「私もです……けど出来ればお兄ちゃんには危険な目にあってほしくないです」

「まあ分からなくはないけど……そのかわりイッセーのかっこいい姿が見れるかもよ?」

 それを聞いた瞬間白音はとても嬉しそうな表情をしたんだけど黒姉と龍巳は微妙な表情をした。

「フェニックスが相手、それ難しいかも」

「右に同じ。今のイッセーじゃ残念だけど見せ場はほとんど無さそうにゃ」

「ええそうね。だから……前々から話してた例の()()、用意しとこうと思うのよ」

 その言葉に3人は驚いた後……黒い笑みを浮かべた。

「例のアレって……例の()()のことかにゃ?」

「そう、例の()()のことよ」

「例の()()?」

「ええ、例の()()

「例の()()ですか」

「例の()()よ」

 その後私たちは異口同音で

「「「「楽しくなってきた!」」」」

 と言いつつ私たちは揃って黒い笑みを浮かべるのであった。







   ☆







「報告は以上です」

「ありがとうグレイフィア。リアスはなかなか愉快な眷属を持ったようだね。特にリアスの騎士(ナイト)はなかなか頭も切れて頼もしそうじゃないか」

「はい、……ですが」

「ん? 何かあるのかい?」

「彼女の使い魔のことなのですが……」

「……ああ、確か義理の妹で、龍だったかな? リアスからは報告を受けているよ。何の龍かは教えてもらえないそうだけどね」

「はい、その件なのですが……どうにもあれはかなり危険な存在かと。気配が人間とほぼ変わらないにもかかわらず……力の底が私には見えませんでした」

「……それは本当かい? グレイフィアでも底が見えないほどの力を持った龍。……まさか、いやそんなはずはないと思うが」

「サーゼクス様?」

「ああいや、なんでもない。とりあえずゲームの時には私も注意深く見ておこう。グレイフィアも注意しておいてくれ」

「かしこまりました」



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