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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第29話 お茶会
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てライザー様を相手に選んだんですよね? なにせフェニックス、ゲームをすれば負ける可能性はかなり低いですからね。約束を破った上このようなハメ手、いささかフェアではないのではないですか?」
「……ではあなたはどのようにすべきとお思いですか?」
「賭け金の上載せです」
「か、火織?」
部長が訝しげにこちらを見てきた。大丈夫ですよ部長。変なことはしませんから。
「……それはどのようなものでしょうか?」
「まず部長が勝った場合、婚約破棄はもちろんのこと今後グレモリー家は部長に対し結婚のことで一切の口出しは禁ずること。約束を破ったのならその程度のペナルティーはあってしかるべきかと」
「ではその逆は?」
「結婚については口出ししませんがその結婚の前に……ライザー様にはグレモリー家に入るに当たっての調kもとい教育を受けて頂きます。その教育を受けて頂いたのちに結婚ということで」
そう言った途端、バンッとテーブルを叩いてライザーが立ち上がった。
「巫山戯るな! 何故俺がそんなk「ライザー様? お食事中ですよ?」……くっ」
私が注意するとライザーは嫌々ながらも素直に席についてくれた。聞き分けのいい子は好きですよ?
「で、どうでしょうグレイフィアさん」
「……1つ条件がございます。その教育を施す方にあなたを指名しても?」
「構いませんけど……私でいいんですか?」
「是非ともお願いいたします」
「でも私、一般常識のことはともかくグレモリー家独自のしきたりなんかは知らないんですけど」
「そこは私が補佐に入らせて頂きます」
「……まあそういうことであれば引き受けます」
「ありがとうございます。ではそのような条件でこの度のゲームを執り行わせて頂きます。双方、よろしいですね」
「……ああ」
「……ええ」
そう決まった瞬間ライザーは頭を抱えちゃった。どうしたんだろう、悪い条件じゃないと思うんだけどな。なんせライザーが勝てば部長を手に入れるだけじゃなく真人間になれるんだから。一方の部長は微妙な顔をしてるわね。まあいろいろ言いましたけど勝てばいいんですよ勝てば。だからそんな顔をしないで下さい。
「では旦那様方には私からそのようにお伝えしておきます」
「ああ頼む。俺達はもう帰るぞ」
そう言ってライザーは目の前の出された物をちゃんと全部口に入れると眷属を連れ帰っていった。なんだ、ちゃんとマナーを守ろうと思えば守れるんじゃない。ちゃんと一般常識くらいは知ってるってことかな? じゃあ教育内容は私が見ていなくてもちゃんとそういったマナーを守るようにするだけで済みそうね。……まあこっちが負けてそういう自体になることは万に1つもないと思うけど。
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