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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第28話 串焼き
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ど……次に私が言った言葉で足を止めてしまった。

「本当にいいんですか?」

「……どういうことでしょうか?」

「フェニックス家といえば大戦以降台頭してきた家。その結果それをよく思わない家から成り上がりと揶揄されたりもしていますよね。そんな中その家の出の者が魔王を輩出した家と縁戚関係になればこれまで以上に風当たりは強くなるでしょう。そんな中グレモリー家に婿に来た者がこんなに非常識ではフェニックス家の風当たりが更に強くなるでしょうし、こいつをここで躾けておかなくては将来グレモリー家もこんな相手を次期当主の婿に選んだのかと馬鹿にされますよ? もう一度聞きます。本当にいいんですか?」

 その言葉を聞いたグレイフィアさんは一見無表情だけど……そうとう心の中で葛藤してるわね。そしてしばらく考えた後グレイフィアさんは殺気を収めた。

「……この場はお任せします」

『グレイフィア様ぁ!?』

 こいつの眷属の娘達が絶望したような表情で叫ぶけど、グレイフィアさんは知らんぷり。そりゃ将来自分の仕える家が被害に合うかもしれないと思えば引き下がるよね。こいつは自分の義弟になる人でもあるんだし。

 ……さて、じゃあグレイフィアさんのお許しも出たところで目の前で情けなくもまだ痙攣している男に食べ物がいかに大切なもので、粗末にすることがどれだけ罪であるかしっかり教え込みましょうか。







 時間にして約1時間、私はみっちりライザーに食べ物がいかに大切であり、また人々の努力の上に成り立つものであるかをしっかり教え込んだ。さらに食べるということは命を奪うということであり、それを無駄にするということがどれだけ命を冒涜しているかということも教え込んだ。最後にはライザーも目に涙を浮かべ、震えるほどいかに自分が愚かなことをしたのか分かってくれたみたいね。お姉さんは嬉しいわ。

 で、終わった後ライザーを床に降ろして刀を抜こうとしたんだけどなかなか抜けなかったのでしょうがないからライザーを真っ二つに斬って刀を取り出した。縦に真っ二つになったライザーは切り口から炎を吹き出し再びくっついたんだけど……くっつくまでやけに時間がかかってたような気がする。疲れてるのかな?

「ねえ火織、それ神器(セイクリッドギア)で創りだしたものなら普通に消せばよかったのではないの?」

「……あ」

 部長が若干顔を青くしながら言ってくることに私はびっくりした。確かにわざわざ抜き取る必要なかったかも。……まあ誰にも被害はなかったんだしあまり考えないようにしよう。とりあえず私は復活しても床にへたり込んでいるライザーの元まで行き話しかける。

「さてライザー様、ご自身で汚された床はちゃんとご自身で綺麗にしてくださいね?」

 そう言って私
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