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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第28話 串焼き
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今私とてもいい笑顔が出来てると思う。
「な、な……」
「ライザー様!?」
「き、貴様! ライザー様を離せ!」
ライザーの眷属たちが何人か向かってきた。う〜ん、今お説教の最中だから相手にする暇ないんだけどな。離すわけにもいかないし。こういう人って捕まえてないと説教なんて絶対聞かないもんね。なので私はそちらに顔を向け
「何か?」
と満面の笑顔を向けてみた。
「ひっ!?」
「うぁ……」
「あ、あの……」
「……なんでも、ありません」
皆素直に引き下がってくれたわね。うんうん、お姉さん聞き分けのいい娘は大好きよ。
ガタガタガタガタ
あ、あれ? なんか後ろからも震えてるような音がするんだけど? 私はちらっと背後の皆の方に目を向けてみるとそこには……ガタガタ頭を抱えて震えている龍巳とイッセーがいた。え? どうしたの?
「イッセー!? 龍巳!? あなた達一体どうしたの!?」
「あ〜、部長。心配ないにゃ。多分2人共トラウマスイッチが入っただけにゃから」
「トラウマスイッチ……ですか?」
「あらあら、それは大丈夫なのかしら? といいますか何故急に?」
「……多分今の火織姉様が母様にそっくりだからです」
「この2人って昔結構好き嫌いが多かったにゃ。子供の頃はそれでも許されてたらしいにゃけど、私達が引き取られて好き嫌いがにゃかったから、お母さんがこれは良くないと思って2人を叱りつけて好き嫌いを無くさせたにゃ」
「黒歌さんと白音ちゃんは好き嫌いがなかったのかい?」
「私たちは引き取られるまで行き倒れるくらい食に困ってましたから、好き嫌いする余裕がなかったんです」
「あんたたちも苦労してたのね」
あ〜、あの時のこと思い出しちゃったのか。確かにあの時のお母さんは怖かったもんね。2人して終始大泣きしてたし。でもイッセーがそれ以降好き嫌いがなくなっておばさんは大喜びしてたっけ。って今は昔を思い出してる場合じゃなかったわね。これからライザーには食べ物がどんなに大切かをあの時の龍巳やイッセーと同様しっかり覚えさせないと。
「お待ちください」
あれ? 今度はグレイフィアさん?
「神裂様、剣をお治め下さい。これ以上の無礼は承知し兼ねます」
そう言うとグレイフィアさんは特大の殺気を放ってきた。確かにこれは私じゃ勝てないわね。準備する時間がなかったら一瞬で殺されちゃいそう。
「どうしても、ですか?」
「ライザー様はフェニックス家の方でありグレモリー家次期当主の婿殿であらせられます。無礼は許されません。直ちに剣をお治め下さい。さもなくば」
そう言ってグレイフィアさんは一歩前に出ようとするけ
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