暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第28話 串焼き
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低限の礼儀も知らないように思われてたのかな? そうだとしたらなんて失礼な。

「……そしてこちらがお嬢様の婚約者、ライザー・フェニックス様です」

「へ〜、部長婚約してたんですね」

「婚約させられてたのよ」

「あれ、そうなんですか?」

 部長不機嫌ね。無理ないと思うけど。とりあえずまだ呆けてるライザーにも挨拶しておきますか。私はライザーの前まで行き会釈する。一応初対面なので顔も笑顔で固定。

「初めまして、リアス・グレモリー様の騎士(ナイト)、神裂火織です。以後お見知りおきを。あ、これ今日の差し入れで買ってきたんですけど良かったらどうぞ。ここの美味しいんですよ?」

 そう言って私は両手で抱えていた紙袋からプラスチックパックを1つ取り出しライザーに差し出す。

「!」

 その中身は……焼き鳥。そう、私が行きつけの焼き鳥屋さんの焼き鳥。ここの本当に美味しいのよ? それに相手はフェニックスだから洒落が効いてるでしょう? ってあれ? なんかライザー、受け取らずに肩を震わせてるけど……笑いのツボに入ったのかな? だとしたらこの差し入れは大成功だね。これでこの場の空気も和m

「巫山戯るな!」

バシッ!

「あ!」

 ライザーは私の差し出したパックを手で弾き飛ばし焼き鳥は床に散乱した。

「貴様ら、どこまでも俺をコケにしたいようだな」

 あ、あれ? 私ハズした? せっかく場を和ませようとしたのに。っていやいや、今はそんなことより……今こいつ何をした?

「いいだろう、ならばこの場で」

 私の後ろでオカ研の皆が戦闘態勢に入っているみたいだけど……今問題は目の前のこいつよ。

「まとめて全員」

 食べ物を粗末にするような人は

「燃やし尽くゲボァ!?」

『な!?』

 ……お仕置きが必要ね。

 私は手に持っていた焼き鳥の入っている紙袋を後ろの黒姉に向かって放ると、壁を斬り裂いた後腰に挿していた七天七刀を瞬時に抜き放ちライザーを刺し貫いた。フェニックスは不死身だしお仕置きするならこのくらいしても構わないよね? ちなみにどこ刺したと思う? 腹? 胸? 喉? 口? 答えは全部よ。股下から切先を差し込んで口まで貫通させてやったわ。そのまま股下から持ち上げるようにして全体重が刀のみにかかるようにする。ライザーは……股下と口の刀が刺さってるところからチョロチョロと炎を漏らしつつ痙攣してるわね。でも意識はありそうだしこのままお説教しましょうか。

「ライザー様、ライザー様? あなたがなんでそんなに怒っているのか私には分かりませんが……食べ物を粗末にするとはどういうことでしょうか? 上級悪魔といえど食べ物を粗末にしてはいけないということくらい親に習っていますよね?」

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