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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第27話 来襲
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。
「なあリアス。こいつらが君の下僕か?」
「まだ1人来ていないけれどそうよ。それがどうかしたのかしら?」
「これじゃあ話にならないぜ? 君の
女王
(
クイーン
)
である雷の巫女ぐらいじゃないか? 俺の可愛い下僕とまともにやりあえそうなのは」
……私はこの言葉に茫然自失になりました。他の皆はともかく黒歌姉様に私、加えて龍巳姉様なんていう冥界全土を敵に回すこともできそうな戦力相手に本気でそんなことを思ったのでしょうか? いくら気配を誤魔化してるとしてもこれはないです。それにアーシア先輩のような戦闘はできなくても無制限に回復させることが出来る人もいるというのに。おまけにここにいない火織姉様を見もせず評価ですか。こんな相手の戦力を分析できないような状態で今まで勝ててきたというのが信じられないです。それともこの人の眷属はそんなに強いのでしょうか? ってそんな訳ありませんね。私達が相手にならないのであればその人達は皆魔王級になってしまいます。そんなの相手に朱乃先輩だけが対抗できるなんてありえないです。……もしかしてレーティンゲームに参加しているのは皆こんなのなのでしょうか? だとしたらチョロすぎます。
そんなことを思っていると再度魔法陣が光り始め続々と人影が現れました。
「紹介しよう、これが俺の可愛い下僕達だ」
……婚約者さん合わせて15人ですか。こちらと同じくフルメンバーですね。まあこちらの
僧侶
(
ビショップ
)
の1人は今回も参加しないんでしょうけど。
しかしこうしてたくさんの他の悪魔と相対してみて龍巳姉さまの言っていることがよく分かりました。龍巳姉様は私たちのことを上級悪魔と相対しても遅れは取らない、むしろ最上級悪魔とも渡り合えると言ってくれていましたが、正直これまでは半信半疑でした。でもこうしてゲームに参加しているプロの方々と相対してみてよく分かりました。婚約者さん以外はまったく脅威に感じません。その婚約者さんだって苦労させられそうという評価です。これを考えるとここまで強くなるまで鍛えてくれた龍巳姉様に感謝ですね。それに……祐斗先輩だってこれなら十分戦えると思いますし
兵士
(
ポーン
)
相手ならお兄ちゃんでもすぐに戦えるようになりそうです。
……それにしても眷属は全員女性ですか。不潔です。でもこういうのお兄ちゃんは羨ましがるのでしょうか? 私はお兄ちゃんの顔を覗き見ます。その顔は……とてもイライラしているように見えました。
「何だ下僕くんその顔は? もしかして羨ましいのか? くく、そうだろうな。お前ではこんなこと一生できまい」
そう言うと婚約者さんは眷属の一人を抱き寄せキスを始めました。……何をやっているのでしょうかこの人は? そしてその眷属とのキスを終えると今度は別の眷属を抱き寄せキスを始めま
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