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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第27話 来襲
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者さんは炎を収めました。
「……最強の
女王
(
クイーン
)
と称されるあなたとはことを構えたくないな。バケモノ揃いと評判のサーゼクス様の眷属とは絶対相対したくない」
……この人もなかなか肝が座ってますね。本人を目の前にしてバケモノ呼ばわりですか。こんなに美人なのに。
「こうなることは、旦那様もサーゼクス様もフェニックス家の方々も分かっていました。これが最後の話し合いの場だったのですが、これで決着がつかない場合のことを皆様方は考慮し、最終手段を取り入れることとしました」
「最終手段? 何かしら、グレイフィア?」
「お嬢様、ご自分の意志を貫くのであれば、レーティングゲームに勝利なさって下さい」
「!?」
これは驚きです。当分先だと思ってた初ゲームにこんなに早く参加することになるなんて。
「お嬢様もご存じの通り、公式戦は成熟した悪魔しか参加できませんが非公式ならば……」
「身内、もしくはお家同士なら出来ると。まったく、そこまでして私の人生を好き勝手したいのかしら? ……いいわ、ゲームで決着を付けてあげる、ライザー」
……まあ当然ですよね。龍巳姉様がいる時点で婚約者さんは勝機がありません。部長はそんなことは知らないでしょうけど、ここで部長が拒否するようなら私達で説得して部長にゲームを受けさせます。こんな絶好なチャンス、見逃す手はありませんから。部長が誰と結婚しようと気にしませんけどさすがにこの人とはないです。部長が不憫すぎます。……グレモリー家の人々はどういう基準でこの人を選んだのでしょう? もし家柄だけなら女として選んだ人を張り倒します。
「へー、受けるのか。俺は構わないぜ? ただ、俺はもちろん既に公式戦に参加してる。今のところ戦績も勝ち星が多い。それでもやるのか?」
「やるわ。ライザー、跡形もなく消し飛ばしてあげる!」
「いいぜ。そちらが勝てば好きにしろ。ただし俺が勝てば即結婚してもらうがな」
おお、両者睨み合ってます。婚約者さんも結婚したいとは思えないくらいガン飛ばしてます。
「承知致しました。お二人のご意思は確認しました。ご両家の立会人として、私がこのゲームの指揮を取らせて頂きます。よろしいですね?」
「ええ」
「ああ」
「分かりました。ご両家には私からお伝えします」
メイドさんはそう言うとペコリと頭を下げました。これでゲームが決まったわけですね。修行以外では初めて本気の戦闘が出来そうです。レイナーレ先輩には悪いですが弱すぎてほとんど力を使いませんでしたし。この人さっきレーティングゲームで勝ち星のほうが多いって言ってましたし自分の力量を周りと比べるいい機会です。……ってなんでしょう? 婚約者さんがこっち見て嘲笑を浮かべてます。気持ち悪いです
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