暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第27話 来襲
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さんの顔を見たらまた吹き出すと思います。

「いい加減にしてちょ……ぶふっ」

 あ、部長が急に激昂して立ち上がったと思ったら吹き出しました。どうやら婚約者さんが部長にセクハラしてたみたいです。でも立ち上がって婚約者さんの顔を見たら別のことに我慢できなかったみたいですね。それでも少しして落ち着いてきたのかゆっくり話し始めました。立ったまま、相変わらず顔を微妙に背けてますけど。

「ライザー、以前にも言った通りあなたと結婚する気はないわ」

 部長、まだ微妙に声が震えています。落ち着いて下さい。

「……ああ、確かに言っていたな。だがなリアス、君のところのお家事情は切羽詰まっているはずだ。そういうわけにはいかないだろう?」

「それこそ余計なお世話よ。ストーカーに心配されるいわれはないわ」

ピキッ

 あ、婚約者さんの持つカップの取っ手が欠けました。なんかいろいろと言いたそうな顔してますけど怒りで頭が回ってないみたいです。

「家を潰さないためにも婿養子は迎え入れるつもりよ。でもライザー、あなたと結婚する気はないわ。私は結婚したいと思った者と結婚する。旧家にもそのくらいの権利はあるはずだもの」

 確かにそうですね。結婚は自分の好きな人とするべきです。私は部長を応援します。その相手がお兄ちゃんでなければですけど。

「……俺もなリアス。フェニックス家の看板背負ってるだ。この名前に泥を掛けられて引き下がる訳にはいかないんだよ。俺はたとえ君の下僕を燃やし尽くしたとしても君を冥界に連れ帰るぞ」

 そう言って婚約者さんはまた炎を吹き出しながら部長とにらみ合いを始めました。……素でストーカーと間違われるような態度とってる婚約者さんのほうが家の名前に泥をかけているような気がするのは気のせいでしょうか?

 まあこの疑問は後回しにして再度仙術で霧を発生させます。服が焦げて変色したらどうしてくれるんですか。髪も痛んじゃいます。部長と婚約者さんの間まで霧を発生させましたので私達はまったく熱気を感じません。それに気付いた婚約者さんはさらに炎を大きくしましたけど……私達より先に部室が燃え始めましたね。霧を展開していないところのみですけど。そろそろ止めないと旧校舎が火事になっちゃいます。と、そんな時

「お嬢様、ライザー様。落ち着いて下さい。これ以上続けられるようでしたら私も黙っている訳にもいきません。私はサーゼクス様の名誉のためにも遠慮などしないつもりです」

 メイドさんが部長と婚約者さんの間に入って止めました。霧から出てあの熱気を直に浴びてもまったく動じないのは流石ですね。服も燃える気配がありませんし魔力で覆っているんでしょうか? 流石、仕事の出来るメイドさんは違いますね。

 迫力のあるメイドさんの言葉で婚約
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