暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第27話 来襲
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メイドさん? すごい美人なメイドさんがいました。なんかこのメイドさん昔やってたゲームのキャラに似ていますね。

 部屋の中の雰囲気はかなり悪かったです。部長と朱乃先輩、祐斗先輩は厳しい表情をしていて、アーシア先輩はオロオロしています。レイナーレ先輩はそんなアーシア先輩の肩を抱いてメイドさんを睨んでます。なんというかレイナーレ先輩ってアーシア先輩に対して過保護ですよね。ってあれ? 黒歌姉様は? ……いました。1人我関せずといった感じで日の当たるソファーの上で寝っ転がっています。これでは日向ぼっこをする猫みたいですね……って私達猫でした。

「あら? イッセー、火織はどうしたの?」

「火織なら今日も差し入れを買いに行きました」

「そう、それは連絡をしなかった私のミスね。全員揃ってないけど、先に始めましょうか。今日は皆に話があるの」

「お嬢様、私からお話しましょうか?」

 今の言葉から察するにこのメイドさんは部長の家のメイドさんですか? ……メイドさんに(かしず)かれるって憧れるものがありますよね。隣を見れば龍巳姉様も部長を羨ましそうに見ています。

「いえ、私から話すわ。これは私の問題だもの。皆、実はね」

 と部長が話し始めた瞬間床の魔法陣が光り始めました。描かれた紋章は……グレモリー家のものではない?

「……フェニックス」

 祐斗先輩がそう漏らしました。フェニックスってことはどこかの貴族様でも来るのでしょうか? そして魔法陣から人影が現れ、炎が巻き起こりました。……この転移してくる人は何を考えているんでしょう? 私は黒歌姉さまと一緒に仙術で私達オカ研メンバーとついでにメイドさんの周りだけ薄い霧を発生させ熱がこちらに伝わって来ないようにしました。メイドさんが驚いたような表情でこっちを見てますけど今は無視です。そして炎が消えるとそこには一人の男が立っていました。

「ふぅ、人間界に来るのも久しぶりだな」

 何ですか? この出来損ないのホストみたいなのは? 赤いスーツに胸までシャツを開けています。顔は……イケメンの部類なんでしょうけどどう見ても小悪党ですね。キモいです。

「愛しのリアス、会いに来てやったぜ」

 ? この人、部長の恋人? 言っては悪いですが部長も趣味が悪いですね。……ってそうではなさそうですね。部長が半眼で睨んでます。嫌悪感丸出しですし……ストーカー? この人貴族でしょうし……貴族がストーカーですか。世も末ですね。

「さて、リアス。早速式の会場を見に行こうか。日取りは決まってるし、こういったことは早めがいい」

 ストーカーのくせにもうそこまで脳内で話が進んでるんですか。本格的に気持ち悪いです。あ、ストーカーが部長の腕を掴みました。

「……離しなさい、ライザ
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