暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第27話 来襲
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「ふざけんなよこの野郎!!」

「イッセー! お前って奴は! お前って奴は!!」

 私血の涙って初めて見たわ。

「な、なんだよ一体!?」

「決まってんだろ! なんだよあれは!? どう見ても格闘漫画に出てきそうな漢じゃねえか! しかもなんでピッチピチのゴスロリ服着てんだ!? 最終兵器か!?」

「しかもお前! お友達とか言いながらミルたんと同じようなのが複数集まってきたんだぞ!? 死ぬほど怖かったよ!」

 あはは、災難だったわね2人共。……ってあれ? 複数? ……もしかして

「ねえ龍巳、あんたミルたんに今まで何匹蛇あげたの?」

「え? 確か……12匹? ……あ」

「つまりあんなのがダース単位でいると」

 それを聞いた瞬間龍巳は震えだして私に抱きついて胸に顔をうずめてきた。12人ものミルたんを思い浮かべた途端怖くなったんだろうね。最初の1回以降ミルたんは蛇を受け取ってもその場で飲まなかったって話に聞いた時から変だとは思ってたけどこんな真相があったとは。ダース単位のミルたんか。……考えただけで身の毛がよだつわね。

「っていうか火織嬢も酷ぇよ! 乙女って言ってたじゃねえか!」

「ええ、言ったじゃない、凄まじい漢女(おとめ)だったって」

 そう言って私は空中に指で二人に分かるように漢女(おとめ)と書いた。

「絶望した!」

「火織嬢、絶対分かってて言っただろう!」

「延々と魔法世界について語られんだぞ! なんだよ『魔法世界セラピニア』ってよ!? そんなの知って何になるんだよ!?」

「しかもあいつら『禍の団(カオス・ブリゲード)』とかいう悪の組織と戦ってるとか言ってその武勇伝ずっと語られたぞ!? あいつらこそが実は犯罪集団なんじゃねえだろうな!?」

 ……今なんか聞き捨てならないようなセリフを聞いたような気がしたんだけど……うん、私は何も聞かなかった!!







   ☆







 今私と龍巳姉様は漫研の部活が終わった後剣道部にお兄ちゃんを迎えに行ってそのままオカ研の部室に向かってます。本当は一緒に火織姉様も誘ったんですけど火織姉様は差し入れを買ってくるから先に行くよう言われました。火織姉様はよく部活にいろんなお菓子なんかを差し入れで買ってきてくれます。買ってきてくれるものはみんな美味しいのでオカ研メンバー全員に好評です。

 そして3人で旧校舎まで来た時に気付きました。昨日お兄ちゃんの部屋に現れた悪魔が部室にいます。龍巳姉様も気付いているようです。お兄ちゃんは……気付いていませんね。当然ですけど。

 そして私達が部室に入ると私達と火織姉様以外のメンバーはもう集まっていました。そして強い気配の正体は……
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