第四話
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のだった。
◇◆◇◆◇
「はぁー、でっかいわねー」
「大きいですねー」
「ほーら二人ともさぼってないで一緒に探してよ」
私の言葉にはっとした二人は探索を開始した。
何かフラグや見落とした条件が書いた文が壁に書いてあるかもとあたりを探してみるが、あるのは美しい彫刻が施された巨大な扉のみ、ハッキリというと収穫無しの無駄足だったようだ。
「はぁ、やっぱ何もないか〜」
と言って太陽の彫刻が施された壁にリズがもたれかかった。
すると彫刻が光り、ガコンッ!と大きな音とともにリズがもたれ掛かった壁が消えた。
「えっ!?ちょっま・・・・・・」
と手をバタバタさせ堪えようとするリズだが、抵抗むなしく倒れる。
ガンという音が響きリズが頭から落ちてうずくまっている。もの凄く痛そうだなぁとか思う余裕のある私におろおろするシリカがそこにいた。
ついでに音の割にHPゲージの減少は微々たるものだったりする。
「何この地味なトラップ、思いっきり頭ぶつけちゃったじゃない!!」
後頭部をさすり、痛みを和らげようとするリズが怒りを壁にぶつける。
「っ!?リズ、それ隠し扉だよ!!」
「あっホントだ。しかもなんか宝箱がある」
「リズさんきっと中身は、先に進むヒントか鍵本体が入ってると思います」
「お手柄だねリズ」
「そ、そう?まぁ、あたしにかかればこんなものよ」
先ほどの怒りはどこに行ったのか、リズを褒める私たちに少し胸を張るリズ。万が一中身がトラップの可能性を考えて慎重に開いたがが、予想通り中には鍵が入っており、鍵はリズのアイテム欄の中に入っていた。私たちは早速例の扉に使用する。
扉はスーッと滑らかに開いたので先に進むことにした。
「それにしても、まさかこんな近くに鍵があるとはねぇ。盲点だったわ」
「灯台下暗しってこういうことを言うんだろうね」
「でも最後には見つけたんですし、良かったじゃないですか」
そう話して進んでいると、後ろの扉が大きな音を立てて閉まろうとしていた。
「えっ!?な、何」
「「扉が閉まる(わ)っ!?」」
そして、その閉まるギリギリに5つの影が体を滑り込ませてこちら側に来た。
影たちはもみくちゃになり、苦しそうに呻いている。
「あっあんたちは……」
「あ、アクセルさんたちじゃないですか!」
その塊は今日知り合ったアクセルさんたちだった。
一番下にいるアクセルさんが苦笑いで私たちを見る。そして上にいるレイヴンさんが現れた。
「やぁお嬢さん、運命の再会は以外と早かったみたいだな」
……再会早々台詞が気持ち悪いです。背中がゾワゾワする。
「それにしても、まさか君らに先を越されるとはな。どういう条件だったんだい?」
「そ、それ
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