第四話
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したってわけ」
一度一呼吸を置き、そのまま続けて理由を話した。
「その時に大勢の前でスキルを使ったからキリトと私の秘密は世間にバレる、それならもうコレを装備しっぱなしでいいやと開き直って大剣を装備してる、以上!」
「じゃあさっきの研がなくてもよかったんじゃないの?」
「それはそれ、今までのパ−トナーに感謝の意味もこめてね」
私は背中の相棒に軽く手を当てアピールをした。そんな私の言葉に、リズは頭を抱えやれやれとため息をつく。
「ていうかあんたたちいつかとんでもなことやらかすと思ったけど、まさか本当にやっちゃうとは……」
「やりたくてやった訳じゃないし……」
と呟くがリズはハイハイと聞く気がないようだ。私たちは商品が置いている先ほどの部屋に戻る。
するとバーンっという音とともに店に入ってきた小柄な影が突っ込んでくる。
「リズざ〜〜〜〜〜ん!!」
涙声とともに影はリズに突撃した。
くぐもったうめき声を残して倒れたリズはモロに体当たりを喰らって悶絶している。
もちろん街中なのでダメージはゼロです。
「いったたたた、シリカいきなりなによ!?危ないじゃない!」
小さな影もといシリカを引き剥がし注意をする。
「だって〜」
と言うシリカに私も近づき涙を拭いてあげ、頭をなでて声をかける。
「こんにちはシリカ、とりあえず落ち着こうか。それからなにがあったか説明してほしいんだけどなぁ」
私の声にシリカは頷き気持ちを静めてから話し始めた。
「実は……」
シリカの話によると、現在所属しているギルドのリーダーが自分の武器破損のカバーに入り瀕死にしかけてしまったらしく、それをその恋人にひたすら責められたらしい。
そしてリーダーと他の仲間に少し時間をおいて関係を落ち着かせようということになった。
時間ができたのでまず壊れた武器に変わり新しいメイン武器を用意する為ここに来た、ということらしい。泣いていたのは自分のせいという気持ちに押しつぶされそうになり、武器職人兼仲のよい友人(?)に頼って思わず飛びついた……だって。
話を聞き、早速リズは仕事モードに入る。
もちろんシリカは私が慰めていつもの明るいシリカに戻ったし、私が大剣装備の理由も話して顔を青くしたりキラキラと輝かせたりとめまぐるしい変化を見て楽しみました。
持ち帰って妹にしたい。
「で、今回はどんな武器がいいの?」
「できればいつもよりもう一つ……いえ、もう二つくらい上のものを希望で。あっ!お金は大丈夫です!!」
「うーん、なら素材取りに行かないとなぁ」
そう言うと二人は私の方をチラチラと見てくる。
「あー、はいはいわかりましたわかりましたよ。お手伝いしますって」
「やったー!!」
私の返事にピョ
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