第四話
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五層の転移門をアクティベートして行くけど、お前たちはどうする?」
「パス、疲れた。片手剣の耐久度もやばいから研ぎに行かないと泣く羽目になりそう」
「俺も任せるよ」
私たちの言葉にそうか、と一言言い仲間に合図をして階段へ向かった。
私も用事を済ませてホームで早く寝ることにしようと重い体を持ち上げる。
「アスナ、悪いけどここで解散したいんだ。まぁ実力はボス戦で見せたし勘弁して」
「うん。わかったわ」
「でキリト。私はしばらくゆっくりするよ。まあ次のボス戦は参加するだろうけど……」
「了解」
「何かあれば連絡頂戴ね」
「気をつけろよ」
私の言葉に二人は返事をする。キリトの心配に私は大丈夫と笑顔を見せ外に出てクリスタルを使用した。
光が体を包む前に後ろを振り返るとキリトがアスナを抱きしめていいムードになっていた。
「よかったね二人とも……」
誰に聴こえるでもなく口が自然と動いた。幸せそうな二人の笑顔に感じた胸にちくりとした痛みを無視し視線を外した。
やがて完全に光が私を包み、景色が変わっていく。
私は現在四十八層主街区《リンダース》を歩いていた。目的地はアスナに教えてもらい、今や私やキリトなどが通う《リズベット武具店》。
目的地の水車が目印の可愛らしい店である、私は早足で店に向かい中に入る。そして店から
「いらっしゃいませ!」
と明るい声が聞こえた。どうやらちょうどお客の対応が終わったみたいだ。
私は声の主に声をかける。
「やっほーリズ!売り上げに貢献しにきたよ」
「なんだブラウか。で、今日はどんなご用で?」
店の主……リズベットの素っ気ない態度に
「なんだっでヒドいなぁ、せっかく友達が来たんだからもうちょいリアクションがほしいなぁ。出来ればキリトと同じ待遇希望」
と皮肉を混ぜて返した。その言葉にムッとしたリズは「うっさいオトコオンナ」と言ってくる。うーん。リズは相変わらずだなと思いつつ、ここに来た本来の用事を伝える。
「あー、はいはいじゃ、すぐに始めるから工房にいらっしゃい」
と言って工房に入っていく。私も後に続き中に入るとリズは回転砥石の前に行き私から片手剣とついでにお願いした両手剣を預かって丁寧にソレを研いでいく。
やがて研磨が終わり、鞘になおして剣を渡した。代金を払い、メニューウィンドウを開いて剣を元に戻す。するとリズが話しかけてきた。
「あんた、結構消耗してたね。ソレどうしたの?装備も秘蔵の大剣だし」
「あぁ、ちょっとボスを一狩りね……」
「ボス!?でもだってボス攻略戦はまだで、それに対策とかもってアスナが……」
「《軍》の人たちが前線にきていきなりボス戦をしてさ、壊滅しかけたのを私やアスナ、キリトにその他七名で救出!でそのままボスを退治
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