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ソードアート・オンラインー神速の剣士
第三話
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う……」

掠れたようなアスナの声が隣から聞こえた。キリトがアスナを止めようとしたがその前にアスナが突っ込んでいく。

「だめ―――――ッ!!」

その声とともに閃光となり悪魔に攻撃するアスナを見て私とキリトは目で合図し抜剣してアスナを追う。
クラインたちも着いてきたようでクラインの声に続いて仲間の人たちが追撃する。
アスナの攻撃が不意打ち気味で決まるがHPの減少は微々たるものでグリームアイズを怒らせてターゲットが変わった。
振り下ろされる斬馬刀に回避を試みるアスナ、ステップでかわすが余波を受け地面に倒れる。グリームアイズは次の攻撃を行うため斬檄が降り注ぐ。

「アスナ―――ッ!!」
「やらせるもんか―――ッ!!」

キリトが斬馬刀とアスナの間に入り私が横から剣で一撃を叩きこみ、キリトと一緒に攻撃を逸らす。衝撃が体を大きく揺らしたが、剣激はアスナから離れた床に逸らすことに成功。

「下がれ!!」

というキリトの声にアスナが反応し、私たちはボスの追撃に備えた。
単調に見えて少しカスタムされた攻撃が鬱陶しい。
振り下ろされた一撃を左に飛ぶように避け、着地した足に爆発的な力を込めて相手の足に突っ込む。
すれ違いざま相手のすねに向け《ソニックリープ》を当てそのまま股下をくぐり抜ける。
振り向こうとするグリームアイズにキリトが《バーチカル・スクエア》をヒットさせる。私が囮となって身を出し繰り出される攻撃をバック回避しながら軌道にあわせ撫でるように技をぶつけてズラす私の特技のシステム外スキル《柔技》を使って注意を逸らしてキリトがその隙に技をぶつけ、次はキリトが囮となり私が攻撃するというコンボを行うが、それでもHPの減少は芳しくない。

「ぐっ!!」
「キリト!?」

キリトが一撃を喰らいHPバーがガクッと減少した。
私たちの装備は基本壁向きではなく攻撃特化仕様だ。それを長年のコンビネーションでかろうじで前線を支えている状態だが、このままではやがて崩れてしまう。
背筋が凍り、冷や汗を流した私は唯一生き残れる可能性に欠けようと決意しみんなに大声で声をかける。ちょうどキリトも同じく叫んだ

「みんな!少しだけ時間を作って!!」
「十秒でいい!十秒持ちこたえてくれ!」

私とキリトの剣の軌道が重なり、巨剣の攻撃を弾いてブレイクポイントを作る。
その隙間にクラインが飛び込みカタナで攻撃する。
私たちは素早く下がり、メニューウインドウを開く。アイテムリストから大剣を取り出し装備、片手剣をなおしてスキルウインドウから奥の手のエクストラスキル<<瞬剣>>に設定。操作終了にOKをタッチしてウインドウを消す。
背中に相棒の魔剣《ラウドグラウル》のずっしりとした重量を感じ取る。キリトは一足先に終わったようでクライン
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