第三話
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れしてるのと体になじんじゃってねぇ」
「ふーんそう言うこともあるんだ。キリト君はそう云うことでも、スタイル優先で持たないって訳でもないよね。……あやしいなぁ」
私の疑いが晴れキリトに流れる。
キリトが何か葛藤し、やがて口を開こうとしたときアスナが話を終わらせる。
「まぁ、いいわ。スキルの詮索はマナー違反だもんね。それより遅くなったけど、お昼にしましょうか」
「なにっ。て、手作りですか」
キリトがっつきすぎ。まぁ気持ちは分かるけどさ、アスナの手作りはすごくおいしい。
「アスナ、もしよかったら私のお弁当と分けっこしない?アスナほどおいしさは期待しないでほしいけど」
「ちゃんとブラウ君の分も作ってあるよ。味より分けっこするのが楽しいんだから気にしない!」
「余った分は俺が食べるから全部出してくれ」
「キリト意地汚いよもう」
私は二人の側によって腰を下ろす。
メニューを操作してバスケットを取り出すアスナと私。
ついでに私のお弁当の中身は卵焼きと俵型おにぎりだ。
簡単に食べられる形を選んだらこれになっただけで他にもいろんなものを作れますから!
誰に言うでもなく自分の心の中で勝手に言い訳する私、今日なんかおかしいかも。
アスナは中にある三つの大きな紙包みの二つを取り私とキリトに手渡した。
そのときキリトとアスナの手が当たって一イベントがあればよかったのになどと考えているとアスナに睨まれた。
「……なんかまた悪いこと考えてるでしょ」
私はぶんぶんと首を振り否定のサインをする。
何でわかったのさアスナ……
私の前には中身を取り出し大口を開けかぶりつくキリトがいた。
中身は丸いパンにたくさんの具が入ったサンドイッチ――どちらかというとハンバーガーってかんじだった―だ。
「う……うまい……」
キリトの言葉に私もさっそく一口。
「ホントにおいしい。アスナ、この味どうしたの?」
「一年の修行と研鑽の成果よ。アインクラッドで手に入る約百種類の調味料が味覚再生エンジンに与えるパラメータをぜ〜〜〜んぶ解析して、これを作ったの」
「すごいね!やっぱりアスナは料理の天才だよ!!これならいつお嫁さんになっても大丈夫だね♪」
私の言葉に
「そ、そんなお嫁さんだなんて……」
とキリトの方を向き、顔を赤くするが当の本人は料理に夢中で気づかない。キリト……アスナが可哀想だよ。
ほんわかとした食事の余韻を楽しみ小休憩をしているとガチャガチャと音を立ててプレイヤーの一団が入ってきた。
現れたパーティーのリーダーの顔を見ると見覚えのあるスケベ顔だ。軽く挨拶しアスナを見たクラインがラグる。
そして勝手に自己紹介を始めた。最後に二十四歳独身というのを忘れないところがクラインだ。
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