第三話
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ボスに挑むほど無謀じゃないだろ。俺たちも急ごうぜ。中でかち合わなきゃいいけど」
そういってキリトが立ち上がり、私たちも迷宮に向けて先を進んだ。
◇◆◇◆◇◆
「えー、ただいま戦闘中ですがワタクシことブラウのやることか全くありません」
現在迷宮区の最上部近くだが、キリトとアスナというバトルマニアーズが二人で戦い私来た意味あるの?と言うかんじなので剣の柄をマイク代わりにレポーターのように解説?をしている。
「今戦っているのは昨日私がソロで倒した《デモニッシュ・サーバント》です。まずアスナが《バーチカル・スクエア》を舞うように華麗によけて《スター・スプラッシュ》を決めます、完璧なタイミングでしたね。おっとどうやらキリトとスイッチをするようです」
「キリト君、スイッチ行くよ!!」
「お、おう!」
「キリトが前に身体を突っ込み先ほど《デモニッシュ・サーバント》も使用した《バーチカル・スクエア》を放ち四発ともしっかりヒットします一撃の重さが見ただけでもわかるいい仕事してますね。そしてとどめに使うのは、あーっと《メテオブレイク》だ!これは体術スキルもないと使うことができない少しレアな技です!!あっもちろん私も使えますよ。そして今、敵のHPバーが無くなり戦闘シューリョー!」
「余裕だな、ブラウ」
「そういうなら私にも戦わせてよ。それにアスナ、前線は私とキリトって自分でいってたのに自分が出てるじゃん」
キリトとアスナが「「アハハ……」」と言う笑い声に呆れつつ、私たちは先に進むのだった。
不気味な彫刻が施された円柱の立ち並ぶ回廊を進んでいる。現在までの戦闘で私が前線に出たのはたったの一回ぶっちゃけ暇で帰りたい感満載である。そんな意識を奥へ押しやり迷宮の先に進む私たち三人。
迷宮のマップデータの空白部分もだいぶなくなり残りはこの先にある長方形の広場サイズの部分のみだ。
さらに先を進むと突き当たりで、灰青色の巨大な二枚扉が嫌な存在感を放っていた。
「……これって、やっぱり……」
「多分そうだろうな……ボスの部屋だ」
「一応軽く見ていくのは……ダメ……かな?」
「ドアを開けるだけなら多分……だ、大丈夫……だろ」
私のお願いにキリトが弱々しく答え、アスナが残念そうな顔をする。
クラディウスと戦っているときはあんなに格好良かったのになぁ。あれ、クラディールだっけ?
「一応転移アイテム用意しといてくれ」
キリトが万が一に備えて言い「うん」と頷くアスナ。私が全員持ったのを確認し扉に手を添える。
「じゃあ……開けるね」
ゴクリと生唾を飲み震える両腕に力を入れると、扉がすっと滑らかに開き衝撃とともに止まる。三人で見守る中、突然入口からわずかに離れた床の両側に二つの青白い炎が燃え上がる。連続的
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