第二話
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るのは剣に向けてであり直剣の腹部分に綺麗に技をあびせた。クラディールの武器が横腹から折れ光の粒子となる。
キリトの得意技のシステム外スキルで私も絶賛特訓中の技である。これが完成すれば対人戦はすごく楽になるんだろうな。
周りから「すげぇ、今の狙ったのか」などと講評が始まる。キリトがやれやれと言った風にクラディールに言った。
「武器を替えて仕切りなおすなら付き合うけど……もういいんじゃないかな」
「……アイ・リザイン」
というクラディールの宣言後、キリトに近づく。
八つ当たり気味にギャラリーを追い払う中クラディールがキリトを睨んでいる。
「貴様……殺す……絶対に殺すぞ……」
殺すという言葉に本当に一瞬キリトの肩が反応した。
「っ!?アンタ簡単に殺すなんて言うな!!ここで死んだら現実でも死ぬんだよ!あなたは自分の嫉妬や一時の感情で人を殺した時、その人の人生を奪った責任とれるの!!」
「クラディール、血盟騎士団副団長として命じます。本日を持って護衛役を解任。別命あるまでギルド本部にて待機。以上」
私の怒りとアスナの無表情な声に何かぼそぼそと言ったが聞き取れなかった。
大人しく転移結晶で去ったのを見届けアスナが落ち込んだ口調でささやいた。
「……ごめんなさい、嫌なことに巻き込んじゃって」
「いや……俺はいいけど」
「私もね、さて邪魔者もいなくなったしさっさといこ」
私はなるべく笑顔で明るく言った。
「ありがと。じゃあ、今日は前衛よろしく」
「「いや、ちょっと、前衛は普通交代だろう(でしょう)!」」
「前衛に二人要るじゃない」
いやそうですけど……そうじゃなくてですね。
私達に向けられたアスナの笑顔に思わずドキッとした私。誤魔化すように目的の場所へと元気に向かって行くのだった。
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