第二話
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前に張り込んでるのよ!?」
「ふふ、どうせこんなこともあろうかと思いまして、私一ヶ月前からずっとセルムブルグで早朝より監視の任務についておりました」
その言葉を聞きつい私は思ってることを口に出してしまった。
「うわっ!!それタチの悪い粘着性のストーカーみたいじゃん!私も経験あるんだよね。朝学校行こうとしたら後ろからこっそり近づいて来ていきなり声かけられるのとか特に気持ち悪いんだよね」
アスナが首をブンブンと音がしそうなくらい強く頷く。
失礼なことを言ってるかもだけど、バッサリ言って
目の前のクラディール(さん付け必要無しと判断)が額に血管を浮き上がらせ、眉間と鼻筋の皺をいっそう深くした。
でもそのうち「アスナ様」が「私のアスナ」になるんでしょ、どう考えても無理です。
「この……!」と怒りを前に出したが、すぐ落ち着きを取り戻す。
そしてつかつかと歩み寄ると無理矢理キリトを押しのけアスナの腕を掴んだ。
「聞き分けのないことをおっしゃらないでください……さぁ、本部に戻りますよ」
強引に連れて行こうとする腕をキリトがすっと掴みクラディールに言う。
「悪いな、お前さんのとこの副団長は、今日は俺たちの貸し切りなんだ。アスナの安全は俺が責任を持つよ。別に今日ボス戦をやろうって訳じゃない。本部にはあんた一人で行ってくれ」
キリトが颯爽とアスナを助けようとする姿は素直に格好良かった。
だがクラディールはその言葉で完全に切れる。
「ふ……ふざけるな!!貴様のような雑魚プレイヤーにアスナ様の護衛が務まるかぁ!!わ……私は栄光ある血盟騎士団の……」
「あんたよりはマトモに務まるよ」
「だね。なんせ《黒の剣士》と《黒兎》が付いてるんだから」
私たちが言い返した。
「ガキども……そ、そこまででかい口を叩くからには、それを証明する覚悟があるんだろうな……」
クラディールがそう言い終るとキリトの前に半透明のシステムメッセージが浮かぶ。
「……いいのか?ギルドで問題にならないか……?」
「大丈夫。団長には私から報告する」
「キリト、手加減しても何とかなりそうじゃない?」
「な、なめるのも対外に「いやさすがにそんなに弱いと護衛事態務まらないだろ」…」
クラディールの言葉にキリトの言葉が被る。
いやキリトさん、アンタもかなりひどい言い草だから。
キリトが受諾してカウントが始まり、アスナをつれてさっさと離れるとクラディールがアスナになにか言っていたけど無視無視。
ギャラリーも集まり、カウントゼロとともに動いたのはキリト、受け身のフェイントを見せ突進し《ソニックリープ》を放つ。対するクラディールは素直にフェイントに引っかかって《アバランシュ》だ。普通ならキリトの威力負けだが、キリトが攻撃す
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