第二話
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十四層の主街区ゲート広場にいる。待ち合わせの時間から十分ほどしたか未だにアスナは姿を見せない。
そして転移門内部に青いテレポート光がしてキリトが見ると地上から一メートル空中にアスナが出現しそのまま私たちの方へ突撃し
「きゃああああ!よ、よけて―――!」
と声を出した。
私は素早く横に飛んだが、キリトはそのまま飛んできたモノにガツンと音が出るくらいぶつかりそのままゴロゴロと地面を転がる。
飛んできたのはアスナだった。まあ今は街中だからHPが減ることはないので大丈夫と結論を出しキリトたちに近づく。
するとアスナが自分の胸を守るように腕を交差し
「や、や――――っ!!」
と叫んだ。
私はキリトがナニを……ゲホンゲホン。何をしでかしたか察しキリトに軽蔑の目を向けて睨んだ。
このラッキースケベの主人公体質め。
「えっ?あ!!いやちがっ」
キリトも自分が何をしたのか理解したらしい。
とりあえず私はキリトのところまで行って頭をつかみ少々強引に頭を地面につけさせる。ゴチンと音がしたが無視。私も一緒に頭を下げアスナに挨拶と謝罪をする。
兄弟(のように育ってきた)のしでかした所行は私の責任でもあるのです。
「アスナおはよう、それとキリトがスケベでごめんなさい。後でお仕置きするから許してやってくれない」
「だからわざとじゃ……」
キリトが何か言ってるが無視。アスナは殺気を放っていたが、私の言葉で意識を戻してくれたようだ。
「えっ?あ、うんおはよう。じゃあ今回はブラウ君に免じて許してあげる」
「ありがと」
「わざとじゃないのに……」
私たちが仲直りをして(落ち込みモードのキリトをやっぱり無視)立ち上がるとゲートが再び輝き出す。
それを見たアスナが慌ててキリトの後ろに隠れるようにして身を縮める。
現れたのは昨日みた純白マントに赤の紋章、アスナの所属している血盟騎士団のユニフォームを着込み、装飾過多の金属鎧と両手用剣を装備してキリトを睨んでいた長髪の護衛さんだ。名前は確かク、クラヴィスかな?
近くにいるキリトに確認をとると
「誰だよソレ、クラディールだよクラディール」
と言った。
そうそう確かそんな名前だったね。興味ない人のこと全然覚えれないや。
私たちが話していると私たちを見てこちらに来る。ギリギリと歯を噛み締めたあと、いらいらした調子で口を開いた。
「ア……アスナ様、勝手なことをされては困ります……!さあ、アスナ様ギルド本部まで戻りましょう」
アスナ様はキツいなぁとか思ってませんよホントに。
ヒステリックな調子を帯びた甲高い声を出しアスナに近づく。だがアスナも相当キレ気味な様子で言い返す。
「嫌よ、今日は活動日じゃないわ!……だいたい、アンタなんで朝から家の
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