第二話
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リトを見るとなんだか緊張が抜けたということがあった。
閑話休題っと。
結局《ラグー・ラビットの肉》は文字通り煮込み(ラグー)のシチューになった。
五分ほどでできた豪華な料理がおいしすぎて無中で口にかき込む私たち。同じ食材でも私が作るのとアスナが作るのはクオリティが違う!
やがて、きれいに食べ尽くした皿と鍋を前に息をついた。
「ふぅ、こんなにおいしい料理を食べたの初めてだよ」
「同じく」
「もぅ、大げさだなあ」
満たされたおなかを触っているとアスナが苦笑する。
隣でキリトも満足したという顔をしてた。
「……なら、しばらくわたしとコンビ組みなさい。ボス攻略パーティーの編成責任者として、君たちが今どれほど強いのか確かめたいと思ってたとこだし。最近私を軽く見てるようだから、私の実力もちゃんと教えて差し上げたいし。あと今週のラッキーカラー黒だから」
「な、なんだそりゃ!」
「えー!?そんなのボス戦でいくらでも見せるんだからいいじゃん。メンドクサイ」
アスナの言葉に文句を言う私たち。
「……それにお前ギルドはどうするんだよ」
「ウチは別にレベル上げノルマとかないし」
「じゃ、じゃああの護衛の二人は」
「置いてくるし」
キリトが必死に反対材料を出すが、アスナが無問題だとすげなく答える。
その姿を見て私は再びぴーんと来た。
「……ははーん、アスナってばこれを機にキリトとの距離を一気n」
そこまで言うとアスナがものすごい勢いで私に近づいてガシリと掴む。さらにすごい怖い笑顔でボソリと囁いた。
「それ以上いったらどうなると思う」
私は「ナンデモアリマセン」と言ってすぐさま身の危険を回避する。
今アスナの後ろに般若が見えたよ・・・・・・。
「おほん!とにかくわたしとコンビをくむの。わかった!!」
気を取り直して有無をいわさぬ口調でキリトに言う。
キリトも何か感じたのか、おとなしくコクコクと頷き集合時間を言う。
「わ、わかった。じゃあ……明日朝九時、七十四層のゲートで待ってる。ブラウもそれでいいよな」
「イエッサー」
「女性に対して敬礼するならマムが正解な」
「イエスマム!!」
と敬礼をしアスナがふふんと強気な笑みで笑った。
一人暮らしの女性の部屋に遅くまでいるわけにはいかないので、話が終わり一息してすぐにキリトを引っ張りながらアスナの家から出る。またアスナの手料理を食べたいなと思いつつ、私たちは明日に備え帰路につくのであった。
今日はいいこといっぱいだったから気持ちよく眠れた。
そして翌日――――
「うっすブラウ、今日も元気そうだな」
「おはよーキリト、キリトは今日の天気みたいに微妙そうだね」
午前九時
今日の天候は薄曇りだ。私たちは七
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