第二話
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の前だ。
「よし決まった!《ダスクリザードの革》二十枚で五百コル!」
取引が終わったのか、店から大きな声が聞こえる。
「毎度!!また頼むよ兄ちゃん!」
そういうと店から取引相手の槍使いの出てきた。見た目は気の弱そうな槍使いで、おそらくエギルの見た目に萎縮しやられた口だと推測する。やれやれとキリトと顔を見合わせ店の中に入って禿頭の巨漢に背後から私たちは声をかける。
「うっす。相変わらず阿漕な商売してるな」
「ほんとほんと。あとゴリラが店主とかあり得ないよね」
「よぉ、キリトにブラウか。安く仕入れて安く提供するのがウチのモットーなんでね。それとブラウ、誰がゴリラだ誰が」
「ありゃ、聞こえちゃった?」
「ばっちり聞こえたよ。このヤロウ」
「後半の安く提供ってのは疑わしいもんだなぁ」
軽口をたたき笑い合う。
「それより俺たちも買い取り頼むよ」
「二人はお得意さまだしな、あくどい真似はしませんよっ、と……」
そう言って首を伸ばし、私の提示したトレードウインドウを覗き込んだ。
トレードウインドウを見たエギルの目が驚きで丸くなる。
「おいおい、S級のレアアイテムじゃねえか。《ラグー・ラビットの肉》か、オレも現物を見るのは初めてだぜ……。キリトにブラウ、おめぇら別に金には困ってねえんだろ?自分達で食おうとは思わんのか?」
「こんな高級食材を扱えるほど料理スキル上げてないよ。この世界の料理ってなんか味気なくてつまんないしさ」
私が少しすねた口調でエギルに言いキリトが続く。
「まぁこんなアイテムを扱えるほどの料理スキルを上げてる奴なんてそうそう・・・・・・」
そこまで言った時、背後からキリトの方をつつきながら声をかけられた。
「キリト君、ブラウ君」
キリトが肩に触れたままの手を素早く掴み「シェフ捕獲」と振り向き言う。
日ごろの行いがいいとこうも幸せは続くものなんだね。
「アスナ、おひさー」
私はアスナに軽く手を上げ挨拶をする。
「本当に久しぶりね、ブラウ君。相変わらずの美人っぷり、それで男の子って言うんだから少し落ち込むかも」
「見た目については勘弁してよ。それにアスナの方が断然可愛いってば。何せこの前のアインクラッド付き合いたい女性ナンバーワンでしょ?」
「ああ、うん。なんか恥ずかしいなぁ」
と毎度おきまりみたいな会話をする。
ていうか、アスナの後ろにいる二人の男の痩せた方がめっちゃキリトを睨んでるんだけど……
キリトが手を離し、睨んでる奴に向かって手をひらひら振りながら言葉を返す。
これだけで剣の柄握りしめるとかもし抱きしめたりしたらどうなるのやら、くわばらくわばら。
「珍しいな、アスナ。こんなゴミ溜めに顔を出すなんて」
「こ
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