暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第25話 甲冑少女と赤龍帝
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 何だ、これ?

 目が覚めて初めに思ったことはそれだった。待て、落ち着け、俺。まずは状況確認だ。

 確か体育で炎天下の中でマラソンさせられて、悪魔の苦手な日差しに参っていた上に朝の特訓の疲労も手伝って、途中で気分が悪くなったんで保健室に行ったんだよ。でも保健室の先生が居なくって、そのままとりあえずベッドに横になったんだよな。んで、いつの間にか寝ちまって、何か薄ら寒いものを感じたから目が覚めちまって今に至ると。

 よし、まずなんで俺がここにいるかはちゃんと理解できた。次に周りの状況だ。

 まず左を向く。そこにはベッドに膝立ちになって両手を上げて降参のポーズを取りつつ冷や汗をだらだらかいている全r「ブフッ」い、いかんいかん、鼻血が……。と、とにかく左には全裸の部長g「ブフォッ」う、ダ、ダメだ、これ以上見てると鼻血が止まらなくなっちまう。と、とにかく左には部長がいた。

 で、次に反対の右には体操服の龍巳が両手にどす黒いオーラを纏わせて今にも殺しそうな形相で部長を睨みつけてた。お、俺が感じた薄ら寒いものはこれか。

 んで、最後に足元の方には同じく体操服のアーシアとレイナーレが。アーシアは泣きそうな目でオロオロと部長と龍巳を交互に見ていた。そしてレイナーレはそんなアーシアの肩を抱きつつ……おい、そこでなんで俺を睨みつけるんだよ?

 まあそれはさておき、これで今の俺の知りうる状況確認は出来たわけだが……改めて言おう、何だこれ? 一体何があったらこんな状況になるんだ?

 それになんだかさっきから目が霞んでるような……。せっかくの部長のおっぱいもよく見えな……あ、あれ? 何だか意識も……。やば、鼻血を流しすぎ……







   ☆







 今私の目の前にはまたしても原作を知っている身としてはありえない光景が繰り広げられていた。時刻は放課後、今日は剣道部は無いのでオカ研に教室から直接来たんだけど、その部室の中には……正座した部長とそれを取り囲んで仁王立ちしつつものすっごいプレッシャーを放っている黒姉、龍巳、白音がいた。……これは一体どういう状況なんだろう?

 そもそもなんで龍巳はここに? 龍巳は5時限目の体育でイッセーが気分が悪くなって保健室に行ったっていうのを聞いた後、体育が終わると同時にアーシアとレイナーレを連れて保健室に向かった。でも、そのあと6時限目までに帰ってきたのはアーシアとレイナーレだけで龍巳は結局帰りのホームルームが終わっても帰って来なかった。アーシアとレイナーレに聞いてもはぐらかされるし、一体どうしたんだろうと思いつつ部室に来たらこの状況。……うん、やっぱりよく分からない。ここは普通にスルーしt「火織……」……部長、そんな泣きそうな顔で助けを求めら
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