暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第25話 甲冑少女と赤龍帝
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う、ですか……」

「君のことが嫌いというわけじゃない。むしろ良い友人だと思ってる。でも俺は彼の気持ちも知っていたから……。なあ、そろそろ出てきたらどうだ?」

 その曹操という人の言葉とともに向こうの木の影から……西洋の甲冑を着込んだ騎士が現れた。……え? なんだあれ? まだああいう手合がいたの!? スーザンだけじゃなかったのか!?

「ほ、堀井くん?」

 堀井くん? じゃああの人がスーザンの言っていた仲介人で今までも相談に乗ってもらっていた人? でもどうしてここに?

「すまない。盗み聞きをするつもりじゃなかったんだ。でもどうしても放っておけなくて」

「どうして……」

「スーザン、僕は君のことが……好きなんだ」

「!? そ、そんな……。い、一体いつから」

「君が曹操の事で僕に相談してきた時より前からだよ。君が幸せになるためなら僕は身を引くつもりだった。だけど……君の告白を聞いたら僕も我慢できなくなってしまったんだ」

 こ、これが世に言う三角関係か。メンバーの格好が異常だがやってることはまるで昼ドラだ。

「わ、私は一体どうしたら」

「スーザン、俺は君と堀井のほうがお似合いだと思うよ。君は俺と話していた時よりも堀井と話していた時の方が楽しそうだった。気付いていたかい? 俺と話していた時も話題の多くは堀井のことだということに。それが答えさ」

「……あ」

「堀井、後はお前の役目だ」

「ああ、ありがとう曹操。……スーザン、こんな形になってしまったけどもう僕は自分の気持ちに嘘はつきたくない。だから……好きだ、スーザン。僕と付き合ってくれ」

「……はい」

 こうしてこの奇妙な告白劇は幕を閉じた。部長とレイナーレは一時はどうなることかとハラハラしてたけど最終的にはホッとしていた。龍巳は……何故だろう、曹操さんの方をずっと凝視していた。そんな姿に俺はなぜか少しイラッとした。







 その後俺のもとに仲良く寄り添う鎧武者と甲冑騎士の写真が送られてきた。どうやらスーザンは堀井とやらとうまくやっているようだ。

「今回はちゃんとあなたも契約に貢献できたわね」

「はい、途中いろいろありましたけどちゃんと俺も契約を取れてよかったです」

「ふふ、そうね」

 そう言うと部長は俺を抱きしめてきた。あ、柔らかい物が……

「これからも頑張りなさい。私の可愛いイッセー」

 そう言いながら俺の頭を撫でてくれる部長。と、その時

「部長、自分の下僕が可愛いというのは分かりますけど……私ちゃんと前回注意しましたよね?」

 という火織の言葉とともに背筋にゾクッと来るものがあった。恐る恐る振り返ると

「「「……」」」

 無言の黒歌姉
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