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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第25話 甲冑少女と赤龍帝
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よぅ!!」
「「「あんたの方がよっぽど怖いわ!!」」」
つい3人揃って声を大にして言っちまった。
ガシャンガシャン。
深夜の住宅街を徘徊する鎧武者。もはや完全にホラーだな。今俺達はスーザンの願いを聞き入れ彼女の大学まで一緒に護衛として向かっている。正直護衛いらないと思うんだけどさ。悪魔でも堕天使でもこんなのに深夜出くわしちまったら逃げ出すって。だってこっちの方が絶対怖いもん。
ワンワンワン!
あ、どっかで犬が鳴いてる、と思ったら
「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?」
スーザンがいきなり刀を抜いて振り回し始めた!?
「スーザン落ち着いて! 何もないから! 何も怖いことないから!」
「す、すみません。驚くと恐怖のあまりつい抜いてしまうんです……」
き、危険すぎる。今まで会ってきた変態どもの中でもかなり危険だこの人。
「ねえ……」
「ん? どうしたレイナーレ?」
「最近思うんだけどね、なんで私こんな変態ひしめく街で計画が遂行できるなんて思ったのかしら?」
「……知らねーよそんなこと。……まあなんだ、ご愁傷様?」
あ、レイナーレが凹んだ。たまになるんだよな、鬱モード。
「スーザン、ビクビクしなくても大丈夫よ。私たちが付いているのだから、もっと堂々と歩きなさい」
「うぅ、ありがとうございますぅ」
部長は良かれと思って言ってるんでしょうけど……堂々と歩かれたらなおさら怖いです。
「でもスーザン、鎧なんて着込んで重くないのか?」
正直これで日常生活を送るなんて俺には考えられないんだが。体力的にも精神的にも。
「問題無いです。暇なときに室内でですけど鎧を着込んで運動してますから。昔の武将は鎧を着込んだ上で戦場を走り回ったりしてたんです。私にもそれくらい出来ないと」
一体あなたは何と戦ってるんですか……。
「……人間にしておくにはもったいないわね」
え!? もしかして彼女、下僕候補ですか!? 冗談ですよね部長!? 部長が駒使い切っててほんと良かったぜ。こんな変態の仲間は欲しくない。
「あ、ここが留学先の大学です」
あ、なんだかんだやってる内にもう着いちまったのか。
「うぅ……、ほらね? 雰囲気出てて怖いでしょう?」
だからあんたの方が怖いって。そう思うのは絶対俺だけじゃないはずだ。
ノートは無事に手に入れ俺達はスーザンの自室へ戻った。代価も頂き、帰るために部長が魔法陣を展開してる。
「じゃあ、これで俺達は帰るから。またのご利用お待ちしています」
俺は満面の笑みを浮かべてスーザンに告げる。やっと、やっと変態
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