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転生とらぶる
マクロスF
0700話
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た名前だけど、それは?」
「ランカさんの友達です。この娘娘でもバイトしてるんですけど……あ、今日はシフトが入ってないみたいですね」

 呟きながら、見て分かる程にがっかりするルカ。
 ……なるほど。ルカの片思いの相手ってところか。

「残念だったな」
「え!? な、何がですか!?」
「……お前って本当に分かりやすいな。ま、それならそれでもいいさ。とにかく折角の歓迎会なんだから、美味い料理は食っておいて損はないだろ」

 にしても、娘娘ねぇ。確か初代マクロスのヒロインの1人でもあるリン・ミンメイの家がそんな名前の中華料理店だったと思うが。まさかフロンティア船団にまで出店する程に成功しているとは思わなかったな。勿論、このフロンティア船団の支店の店長はリン・ミンメイの一家とは全く関係が無いんだろうが。
 まぁ、それはともかくとして……

「そう言えば、ソルプレッサとかの解析に関してはどんな具合なんだ?」
「え? あー、そうですね。7割程は完了したってところでしょうか。基本的にはVFよりも技術的に低いですから、それ程苦労はしなかったんですが……ただ、特定の技術に関して言えばVF-25を上回っている物もあります」
「ASRSだったか?」
「はい。ステルス性能に関しては、とてもでは無いですけど同レベルの物を作り出すのは難しいですね。アクセル君の機体に装備した劣化コピーのようなものを作り出すので精々です」

 溜息を吐くルカ。技術者としてはやはり悔しいのだろう。
 だが、すぐに首を振って明るい笑顔を浮かべて口を開く。

「でも、あの機体のおかげで色々とうちにとっては利益になったのは事実なので、その辺を考えるとオズマ隊長やジェフリー艦長には感謝の言葉しかありませんね。……にしても、何でアクセル君がソルプレッサの件を気にするんです?」
「何でって……俺の機体にその技術を活かしたステルスが搭載されてるんだから、気にするのは当然だろう?」
「……そうですか」

 これ以上突っ込むのは危険だな。
 そう判断し、何かを考え込んでいるルカから離れてオズマの方へと近付いていく。

「どうした、難しい顔をして。折角の歓迎会なんだから、楽しめよ」
「お前に言われてもな……」

 苦笑を浮かべつつ、老酒と思われる酒を小さいコップで口へと運ぶ。
 その様子を見ながら、テーブルの上に乗っていた中華まんへと手を伸ばす。
 噛ぶりつくと、口の中にまず生地のほんのりとした甘みが広がり、次の瞬間には甘辛く味付けされた魚が激しく存在感を放つ。

「へぇ、肉まんとかピザまん、カレーまんは食った事があるけど、中身が魚ってのは珍しいな」
「ああ、娘娘の名物料理でマグロまんって言うらしい。実際名物になるだけあって美味いが……残念ながら、以前アク
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