暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0700話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
事で選んだだけで」

 ジト目で問い掛けるオズマに、小さく肩を竦めるミハエル。だが、アルトとランカに対して気を使ったという意図は明らかだった。……まぁ、オズマがそこまで気が付いているかどうかは分からないが。

「はぁ。まぁいい。もう予約したってんならしょうがない。ただし、騒ぎすぎてランカには……いや、店にはくれぐれも迷惑を掛けるなよ」
「了解しました、隊長!」

 ビシィッ、と擬音が付くくらいに素早く敬礼をするミハエル。この辺、オズマをおちょくっているのはミハエルらしいと言えばらしいな。
 そんなミハエルの頭を軽く叩き、去って行くオズマ。

「ミシェル、上官をあまりからかうのはやめろよ」
「何ですか? クラン・クラン大尉殿」
「……だからそれをやめろと……」

 小さい肩を更に落としながら呟くクランに、ミハエルは苦笑を浮かべてその頭に手を乗せる。

「ほら、取りあえず俺達も娘娘に向かう準備をしないとな。クランも私服に着替えて来いよ。俺達はPMCじゃなくて運送会社として行くんだから」
「はぁ、しょうがない。ネネ、ララミア、行くぞ」
「はい、お姉様」

 お姉様呼ばわりか……まぁ、ゼントラーディ状態でのクランならそれでもおかしくないんだが、今の子供の状態じゃな。ララミアの方は特に何も言わずに無言で頷き、その後を追って行く。
 その後ろ姿を見送ったミハエルは、未だに格納庫内を走り回っているアルトへと声を掛ける。

「アルト、そろそろ終わっていいぞ! それよりもお前の歓迎会をやるから、さっさと着替えてこい!」
「お、おう……」

 息も絶え絶えのアルトが何とか手を挙げているのを見て、ふと気が付く。

「そう言えばアルトの歓迎会はともかく、俺は歓迎会して貰っていないな」

 勿論、それでいじける程に心が狭いつもりはないんだが。

「ああ、それな。最初はやろうと思ってたんだけど、何故かオズマ隊長からストップが掛かったんだよ。お前が色々と訳ありだから、その関係みたいだぜ?」
「……まぁ、確かにそれなら文句は言えないが」

 そんな風に考えつつ、戦闘後の汗を流し――アルトに限って言えばEX-ギアの運動での汗の方が多かったが――娘娘へと向かうのだった。





「早乙女アルトのS.M.S入社を祝って……かんぱーいっ!」

 ミハエルの声が響き、それを聞いたS.M.Sのメンバーが持っていたコップを上へと掲げ、近くにいた者達とコップ同士をぶつける。
 ちなみに俺のコップに入っているのは烏龍茶だ。俺が転移した理由を知っているオズマが、歓迎会が始まる前に上官命令として俺にアルコールを飲ませる事を禁止した為だ。
 ……まぁ、今の俺は15歳である以上未成年な訳で……それを考えればアルコールを飲む心
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ