第四十六話 Final Weapon V
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た。
ゼロ「何者かは知らんがすまない…あんたを救うにはこれしか方法が見つからない。俺が死んだらキッチリと詫びを入れる。」
セイバーを振るい、ビームサーベルを弾き、足払いで体勢を崩すとトリプルロッドで動力炉を貫いた。
フェイク「……………」
そのまま仰向けに倒れ、フェイクと名付けられたレプリロイド。
ゼロ「……」
ゼロはそれを沈痛そうな表情で見つめていた。
倒れる寸前に彼女が…死を目前として洗脳が解けたのだろう。
彼女の発言に胸を痛めた。
“ありがとう”…。
それが彼女の発した言葉。
人間の肉体を失い、洗脳され、壊死しかけた心から発せられた心からの感謝の言葉であった。
ゼロ「(こんな方法でしか…殺すことでしか救えなかった……っ!!俺は…俺は何のために戦っているんだ…!!)」
ゼロは唇を噛み締めながら足を動かした。
レプリロイドに改造し、彼女の人生を狂わせた悪魔を討ち取るために。
しばらく通路を駆けたがまだ辿りつけない。
ゼロは近衛兵を薙ぎ払いながら先に進む。
『ゼロ…』
ゼロ「!?」
頭に響いた声に足を止めた。
この声には聞き覚えがある。
ゼロは導かれたかのように、足を動かした。
その先にはかつて自分を強化してくれた老人の姿があった。
何故このような場所に。
ライト『どうやら間に合ったらしい。ゼロ、この先はいくら君でも危険じゃ』
ゼロ「危険は承知の上だ。ジェネラルだけではなくシグマまで相手にするとなると、エックスとルインだけでは危険過ぎる」
友の力を信頼していないわけではない。
しかしジェネラルはレプリフォースの頂点に立ち、シグマは最強のイレギュラーなのだ。
ライト『ならばせめて…君のパワーアップをさせてもらえないか?』
ゼロ「パワーアップ?」
ライト『最初の戦いの時と同じように、君の秘められた力を解放する。そうすることでセイバーの性能が格段に上昇するだろう…このカプセルに入るかは君の自由じゃ。エックスを頼んだ』
ライト博士の映像が消え、ゼロは無言のままカプセルの中に入る。
しばらくするとゼロの内部から湧き上がるエネルギーは増大し、その金髪は銀色へ、真紅のボディは全てを漆黒へ変わっていた。
ゼロ「これならあの悪魔を倒せる…確実に…!!」
漲る力に、これならシグマを屠れると確信したゼロは急いでジェネラルの元に向かった。
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