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ロックマンX〜朱の戦士〜
第四十六話 Final Weapon V
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エックスとルインがジェネラルの元に向かっているが。お前だけ持て成しがないというのも失礼だろう。」

シグマが指を鳴らすと、この部屋に1体のレプリロイドが転送された。
朱いアーマーを纏った金髪の女性型レプリロイド。

ゼロ「ルインだと…?とうとう俺達のコピーに頼るとはな」

シグマ「コピーというのもあながち間違いではないが、これは実験機の意味合いが強い」

ゼロ「実験機?」

シグマ「ルインが人間を元にしたレプリロイドであることは知っているだろう?」

ゼロ「まさか…!?」

目の前のレプリロイドの正体に気づいたゼロは目を見開いた。

シグマ「これもまた人間を素体とした物だ。苦労したぞ。人間を原子レベルにまで解体し、ようやく納得の行く物が造れたのだからな。」

ゼロ「外道が…!!」

シグマのやり方に激しい怒りを感じるゼロはトリプルロッドを抜き放つ。

シグマ「やれ」

ルインを模したレプリロイドはビームサーベルを抜き放ち、ゼロに切り掛かる。

ゼロ「チッ!!」

Zセイバーでビームサーベルを受け止める。

シグマ「ゼロよ。それは人間を素体としているが、人間としての部分は皆無に等しい。今までのようにイレギュラーを処分したらどうだね?」

ゼロ「貴様…!!」

シグマ「素体とした人間は剣の達人だったらしくてな、どうやら素体となった人間の実力も性能に反映されるようだ」

事実、ルインを模したレプリロイドはゼロに匹敵する剣技で攻撃を繰り出している。

シグマ「いやはや、ルインを生み出した者の技術力には恐れ入る。このような怪物を大量に生み出せる技術を持つ者が敵になると思ったら背筋が凍る思いだ」

ゼロ「黙れ!!今すぐ彼女を止めろ!!貴様が操っているんだろう!!」

シグマ「そう言われて素直に止めると思うかね?」

ゼロ「罪のない人間を改造し、洗脳する…貴様はどこまで堕ちれば気が済むんだ!!」

シグマ「クックック…さあ、フェイクよ。そのままゼロの相手をしてやれ。私は最後の仕事を終わらせておく」

フェイク「はい…シグマ様…」

感情のない声で応えるルインの模造品。

ゼロ「待てシグマ!!」

バスターを放つがフェイクのビームサーベルで防がれる。

ゼロ「くっ…」

再び、セイバーとサーベルをぶつけ合う両者。
相手が元人間であるためか、ゼロの剣筋は鈍っている。
しばらくして、デスフラワー全体に振動が走る。

ゼロ「(エックス達がジェネラルと戦っているのか…なら急がなければ…だが…)」

目の前にいるレプリロイドは元人間でシグマに改造され、洗脳されているだけだ。
しかし、2人がジェネラルにやられてしまっては全てが終わる。
ゼロは静かに決意し
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