第四十六話 Final Weapon V
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マが優勢に思われたが、攻撃を受けても全くダメージを受けないどころか不気味な笑みを浮かべる紅いイレギュラーに対し、シグマは次第に焦りを見せ始める。
Σブレードで攻撃しても引き抜いた鉄パイプで互角の立ち回りをされてしまった。
実は劣勢に見えた紅いイレギュラーはラーニングシステムによりシグマの動きをインプットしていただけであり、インプット完了後、シグマの片腕を引き千切り形勢逆転した。
イレギュラーハンター最強の実力を有していたがゆえに紅いイレギュラーは一息に破壊しようとはせずじっくりといたぶり続けた。
しかし突如、額に浮かび上がる“W”のマークの反応によって苦しみ出したゼロは、その隙を突いたシグマの渾身の一撃によって額にダメージを負い、機能停止に陥る。
その後紅いイレギュラーはイレギュラーハンター本部に回収され、ケイン博士によって綿密な検査が行われる事になる。
意識を取り戻した肝心の紅いイレギュラー本人は、暴れていた当時の記憶を失っており、それまでとは別人のように大人しくなっていた。
紅いイレギュラー…ゼロの高い潜在能力を見込んでいたシグマは、監視も兼ねて、彼を自らの指揮する第17精鋭部隊にイレギュラーハンターとして配属させる事にした。
配属先で数々の功績を上げたゼロは、特A級ハンタークラスにまで上り詰め、新米ハンターとして同じく第17精鋭部隊に入隊したエックスとルインの良き先輩であり友にもなったのだった。
シグマ「眉根1つ動かさないとは流石だな。ゼロ…」
全てを語り終え満足そうに頷くとシグマはゼロに向かって冷笑を浮かべる。
シグマ「だがそれは即ちお前とて予感はあったと言うことだろう。そして今の話で自身への疑惑が確信へと変わった。幾ら取り澄ましていても私にはお前の動揺など手に取るように分かる」
ゼロ「言いたい事はそれだけか?シグマ…。今更そんな話を聞かされた所で今の俺に何の偽りもない」
キッとシグマを睨み据え全身に猛烈なエネルギーを漲らせていくゼロ。
最初からある程度気づいていた。
かつてのカウンターハンター事件の時、サーゲスの手で蘇った時から少しずつ記憶が蘇ってきていたから。
ゼロ「あいつらが貴様の薄汚い野望のために散っていったことに変わりは無い。俺にとってお前は不倶戴天の敵だ!!この戦争で犠牲になった多くの命の為にも俺はお前を許さない!!」
Zセイバーを抜き放ち跳躍と共にシグマに向かって振り下ろすゼロ。
それをシグマはただ薄笑みを浮かべて佇んでいるだけだった。
シグマ「慌てるなゼロ。」
シグマの姿が掻き消え、次の瞬間には真上にいた。
シグマ「今、
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