第四十六話 Final Weapon V
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ゼロはエックスとルイン同様、ジェネラルの近衛兵を薙ぎ倒しながら先へと進む。
ゼロ「チッ…ジェネラルはどこにいる…!!?」
苛立ちながらジェネラルを探すゼロ。
広い部屋に出たが、此処にもいないようだ。
深い溜め息を吐きながら更に前進しようとした瞬間。
「クックック…随分と苛立っているようだなゼロ」
ゼロの前に真っ黒な装束を纏った1人のレプリロイドが姿を現し嘲弄するように言い放つ。
ゼロ「…………………」
フードで顔こそ覆い尽くしているが、その声を今更ゼロが聞き間違えようがない。
ゼロ「この声…シグマか!?まだ生きていたのか……」
寧ろゼロは納得さえ感じていた。
眼前の男の狙いも大よそ想像がつくが故にゼロはそこに触れはしなかった。
シグマ「死ねぬよ…人間達とそれに従うレプリロイド共を排除し、レプリロイドだけの理想国家を創るまではな」
ゼロ「とうとうレプリロイドにまでその矛先を向けたか…かつては最強のイレギュラーハンターと呼ばれた男も堕ちるとこまで堕ちたな」
シグマ「イレギュラーか…まあ、否定はせんが…貴様も私と同じ同胞なのだぞ?」
ゼロ「同胞だと…?とうとう敵味方の区別も付かなくなったか」
シグマ「フハハハハハハハ…戯言をほざいておるのは貴様ではないかゼロ。」
そう言ってゼロの眼前に現れたイレギュラーはその漆黒のフードを取り払いその姿をゼロへと向ける。
かつてエックスに刻み付けられた両目を縦に裂くような傷は幾度甦ろうが決して消えはしない。
シグマがゼロを嘲るように冷笑を浮かべていた。
シグマ「教えてやろうゼロよ。貴様の正体を!!あれはまだ私が17部隊の隊長であった時の話だ。」
まだエックスがイレギュラーハンターに所属しておらず、ルインもまだ転生していなかった時である。
とある研究施設跡にイレギュラーが発生した。
イレギュラーハンターは当然、イレギュラーを排除するために出撃したが、結果は全て返り討ちにされた。
シグマと同時期にイレギュラーハンターに入隊したガルマですらもイレギュラーの相手にならず惨殺された。
何とか生き残ったハンターからイレギュラーの特徴を聞いたら、紅と白を基調としたアーマーを身に纏ったレプリロイドで紅い風が吹いたと思ったら破壊されていたという。
このためにイレギュラーはハンター達の間で“紅いイレギュラー”と呼ばれていた。
事態を重く見た上層部はそこで紅いイレギュラーの対処をさせたのが、当時としては最高の能力を有し、イレギュラーハンター第17精鋭部隊の隊長を務めていたシグマである。
戦いは当初シグ
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