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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第434話】
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? 無論だ、とはいえあまり長話すると織斑や篠ノ之みたいに罰を受ける可能性があるからな、シャルロット」

「わ、わかってるよ。 僕は何かあると、下手したら牢獄に入れられちゃうもん……」


 声のトーンが少し落ちるシャル、言ってる内に現実に起こりうる事態を想像したのか、僅かに手が震えていた。

 そんなシャルの手を掴む――びっくりした表情を浮かべたシャルに俺は――。


「……安心しなよシャル。 そんな事にならない為に、俺が居るんだ」

「……ぁりがとぅ、ヒルト。 ……えへへ、何だか僕、凄く嬉しい……」


 はにかむ笑顔を見せるシャル、これが二人っきりだと甘い雰囲気のままキスという流れだが、生憎とここは学園内で教室だ、まだ中には生徒が話してるしラウラも直ぐ側にいて僅かにジト目で見ているのもある、自重しなければ。


「……まあ大会じゃライバルだが、お互い頑張ろうな」

「そ、そうだね。 ……じゃあ、今回は諦めるよ。 ラウラ、僕と組む?」

「ん……。 それも悪くないな、シャルロットとは同室だ、戦略に互いの呼吸合わせにも同室というアドバンテージは大きいだろう」


 シャルの提案を好意的に受け止めたラウラ、正直……この二人が組むのは一年生ペア最高クラスだとしか思えない。

 まあ、セシリアも鈴音も、美冬も未来も美春もヤバイが――後は上級生組もそうだ。

 ……少しは大会でまともな試合になれば良いのだが――。

 そんな事を思いつつ、俺は時計を見る――先日買った腕時計だ、確か昨日未来が“母さんが俺に何か用事がある”的な事を言ってたからな。


「さて……シャル、ラウラ。 悪いけど俺は何か有坂先生に放課後時間があったら訪ねてくる様にって言われてるんだ」

「そうなの? ……有坂先生が――」

「ふむ、気にはなるがこれはヒルトの問題だろう。 私達二人が行っては邪魔になるやもしれん」

「そ、そうだね」


 少し残念そうな表情のシャル、ラウラは到って普通の声で喋ってるのだが、やはり少し気になるのか右の赤い瞳には好奇心の色が見え隠れしていた。

 喋って問題なさそうなら二人には告げるかな、内容。


「ん、じゃあまた夕食時にでも時間が合えば一緒食べようぜ」

「了解した。 ではシャルロット、まだ組むかは未定だが今日は私と模擬戦を行おう」

「いいよ。 じゃあヒルト、またね?」


 言ってからシャルとラウラは二人仲良く教室を後にする、俺も荷物を纏めて鞄を提げると一路職員室へと足を運んだ。

 そして職員室、その場に居た教師から有坂先生の所在を訊くとISの特別整備室に居ると聞き、俺は一礼してから整備室へと向かう。

 普段、生徒は入れない特別整備室、色々
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