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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第23話 目覚め
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織は一気に後退した。
「で、何?」
「……なあ、七閃って本当に抜刀術なのか? 最初はただスゲーって思ってたんだけどやっぱりおかしいって、一瞬で7回も斬撃を放つなんてさ。それにこの間の戦いで刀に触らずに斬撃飛ばして降ってくる岩斬ってたし」
「へえ、あの状況で白音に守られていたとはいえよく見てたわね。いままで七閃のカラクリに気付いたのは黒姉に龍巳、白音だけなのに(まああの娘達以外の強者には見せたことないからなんだけど)」
「じゃあやっぱり抜刀術じゃないのか?」
「さぁね? 知りたかったら」
ヒュン!
「おわ!?」
バシ!
あ、危ねえ。火織のやつ、一瞬で距離を詰めてきやがった。ギリギリ竹刀で受け止めたけどなんで片手でこんなに重いんだ!?
「私から一本取ってみなさい。そしたら教えてあげる」
「! ……上等!」
絶対一本取って聞き出してやる!
あれから30分火織相手に竹刀を振り続けた。結果は
「ハァ……ハァ……ハァ……」
一本どころかかすりもしなかった! 火織、強すぎだろ! 全国優勝は伊達じゃねえってか!?
今俺はもう体力の限界が来てベンチに寝転んでる。んでもって白音ちゃんが膝枕しつつ左手に持ったうちわで顔を仰ぎつつ右手を俺の体にかざして仙術で俺の疲労を回復してくれている。女の子に膝枕してもらえて嬉しいし、仰いでくれたり回復してくれたりしてありがたいから白音ちゃんには感謝なんだけど……出来れば火織にして欲しかったな。
「むぅ」
ギュウウウウウ
イ、イタタタタタタタタ! 痛い痛い! 白音ちゃん痛い! ほっぺたつねらないで! なんで考えてることバレたんだ!?
……でも今のは白音ちゃんに対して失礼か。好きな人に他の人に膝枕して欲しいなんて思われたくないよな。……好きな人、か。この間レイナーレに俺の思ってることぶちまけちまってから自分を騙すことができなくなってきた。そろそろちゃんとこいつらとも向き合わないとな。告白されても俺には断るしか選択肢がないから本当に苦しいし辛い。
「……お兄ちゃん?」
おっと、心配させちまったか。俺また顔に出てたか? 俺は安心させるように白音ちゃんの頭をなでる。
「……にゃ〜♪」
気持ちよさそうだな。こうしてると本当に妹みたいで可愛いな。いや、どっちかというと猫みたいでか? ホント、俺にはもったいないくらいいい娘だよ、お前は。
……ゴメンな、白音。
そんなことをしていると火織と部長の話し声が聞こえてきた。
「初日にしては頑張ったかしら?」
「そうですね。なんだかんだで最後まで立ってましたし。昔から根性だけは人一倍ありますか
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