楽しきかな狩猟生活
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い牙が鈍い光を放ち二人に襲い掛かる…かと思われたが
「えいっ♪」
「んなっ!身体がっ!動か、な…!」
一葉さんの手から放たれた青い光が奴に触れた瞬間、凄まじい勢いで蛇公の体中を氷が奔り顔の部分だけを残して蛇公を氷漬けにした!
「てめぇ…!何を…っ!」
「灼熱の炎…だったかしら?貴方の炎が灼熱の炎だったとしたらそうね…」
「燃えちゃって下さいね〜♪」
一葉先輩の右手には赤い光が輝いている、それを氷漬けの蛇公へ向けて放った瞬間
「っ!?」
「一葉の炎は『地獄の業火』といったところかしら」
まるでその場に何もいなかったかのように一瞬で蛇公の姿が消えた、灰すらも残さない程の炎なんて反則的な強さだぜ一葉さん!
「一騎当千の杏に絶対防御の純、そして『魔王の祝福を受けし子』宝生院一葉、一葉は生まれ持った魔力が特殊な物だった様で、悪魔として転生した際に『氷の魔力気質と炎の魔力気質の両立』っていうとんでもない事を実現させた希少な存在なのよ」
「照れちゃいます〜♪」
「それ故に付いた二つ名は『魔王の祝福を受けし子』魔王様の祝福でもない限り、一葉の様な魔法使いでもないのに複数の魔力気質を持てる元人間の転生悪魔なんて本来ありえない事ですもの」
「…凄すぎませんか一葉さん?」
「や〜ん♪」
「えぇ凄すぎるのよ…本当にね…」
一騎当千に絶対防御、それに魔王の祝福かぁ…皆凄いんだな、強い人たちばかりでまさに少数精鋭って感じだ
「俺も皆みたいに強くならなくちゃな」
「貴方ならなれる筈よ」
先輩は優しくそう言ってくれたけど、俺の神器はまだ俺の声に応えてくれていないし、段々不安になってきたぞ…
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「…弱い」
雑魚を狩るのにも飽きた…でもまだモヤモヤ晴れない、まだ足りないのかもしれない…
「グレモリー、シトリー、フォルネウス…」
懸念材料であると教わった名家の悪魔達、名だけでなくその実力も折り紙付きで危険な存在だと聞かされている…
「あの時の金髪…フォルネウス…」
いっその事奴らを狩ってしまえば自分の胸を支配しつつあるモノも払えるのではないだろうか?
「レイナも喜んでくれるかな…?」
邪魔者を排除出来れば、特に名家である奴らを潰せればこれ以上ない戦果であろう、きっと喜んでくれる筈、また笑顔を向けてくれる筈だ
「もう時間も少ない…儀式の障害に
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