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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第10話『告白』
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──

計佑は夢を見ていた。
まくらが、誰かと話をしている。
その相手は……例の写真の人物、美月芳夏だった。
まくらが、美月芳夏の言葉に何か衝撃を受けている。
まくらの身体が震え始めて……

──どうした、まくら。何を言われたんだ……

計佑の言葉はまくらには届かない。

「……ぅした、まくら」

呟いた言葉と同時に、計佑は目を覚ました。
ぼんやりとした意識の中で、直前に見た夢を思う。

──夢……だよな。なんで写真の人とまくらが会話なんて。 ……でも、夢にしてはなんか気になる……

そういえば、まくらの姿を随分見ていない気がする。
体育倉庫まで案内してくれた後、自分が男たちに暴行を受けている間、
無駄だとわかっていても必死に叫び、男たちに殴りかかってくれていた。
けれど警察が駆けつけて、雪姫が開放されてから……まくらの姿を見かけていない。

──探さなくちゃ。

身体は痛むが、とりあえず上半身を起こすと──

「目が覚めた?」
「──!!」

そこではじめて、傍に雪姫が寝そべっていた事に気付いた。

「……何時間も熱が下がらなくて、うなされてたんだよ……よかった、落ち着いたみたいで」

雪姫がほっとした様子で微笑を浮かべて、起き上がる。そしてコップと水差しを手に取って、

「お水、飲む? 喉乾いてるんじゃない?」
「……あ……はい、お願いします」

確かにノドが乾いていた。ちょっと声を出しにくいくらいだ。
雪姫が注いでくれた水を受け取ると、一気に飲んだ。

「もう一杯飲む?」
「……はい、お願いします」

雪姫がまた注いでくれた水を飲んで、ようやく落ち着いた。

「……ふう……ありがとうございました」

礼を言うと、雪姫は無言で微笑んで、コップを受け取るとお盆に戻してくれた。

「……先輩、まさかずっと起きてくれてたんですか?」

申し訳ない気持ちで、半ばクセになってきた謝罪も継ごうとしたが、

「ねぇ計佑くん……」

雪姫が話しかけてきたので、とりあえず言葉を呑み込んだ。

「……計佑くんは……なんでそんなに優しいのかな」
「……え? オレ別に普通だと思いますけど」

謙遜などではなく、本心でそう答えた。けれど、雪姫はふふっと微笑うと

「普通、か……まあ計佑くんならそう言うよね……『本当に』優しい人だから」

そんな風に言ってくる。

「……? はあ……でも優しいって言うなら先輩の方がよっぽどだと思うんですけど。
今だって……わざわざ俺のために起きててくれたんでしょ?」
「……それは計佑くんだからだよ」

早口の小声だったせいで、よく聞き取れなかった。

「あの、今なんて─
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