暁 〜小説投稿サイト〜
白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第9話『雪姫の謝罪「私が悪くて、バカだったからなのに」』
[6/7]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
/i>
雪姫が一際大きく息を吸って、
<i>「こわかった!!」</i>
計佑の肩にしがみついてくる。
<i>「計佑くんっ、死んじゃっ、たんじゃないかっ、て思ってっ」</i>
雪姫が計佑の背中に腕をまわして、ぎゅっと抱きしめてきた。
胸が押されて苦しかったが、こらえて雪姫の背中を支えた。
「こわかった、よ…… 」
「……先輩……」
「計佑くん……計佑くんっ…… 」
まだ震えてはいるが、ようやくすすり泣きくらいには落ち着いてきた雪姫に、計佑はほっとしていた。
──本当にこの人が……あんなクソ野郎どもになんて……!!
落ち着いたら、改めて怒りも湧いてきた。
誰かに殺意を抱いたのなんて初めてだった。
連中が掴まって一件落着した今でも、殺意は変わらない。今からでも殺しにいってやりたいぐらいだった。
──本当に……間に合ったのが不幸中の幸いだった……
まくらがたまたま現場に居合わせなかったら──
まくらがこの場所への道順を知らなかったら──
他にもいくつかの偶然があってのことだった筈だ。
あらためて、ギリギリの幸運に感謝して。
どうして雪姫の為にこれほどまでに焦り、怒り、安堵しているのか──
今はただ少女を気遣うばかりの少年には、考える余裕はないのだった。
─────────────────────────────────
<9話のあとがき>
パコさんは便宜上「コーちゃん」と呼ばせました。パコだからコーちゃんと、まあ安易に……
8話の後書きで書いたとおり、
いくらか気をつかって服を切られないようにしたり、
男二人共前に座らせたり、出来るだけ雪姫の身体は守る方向に表現してみました。
その代わり、男たちは原作より更にカスにしてみたり。
コイツらがクソであればあるほど、後の計佑が輝きますからね(^^)
計佑がなんで間に合ったのかも、
前回のまくらの散策のおかげとか、ガソリンがどーのとか、色々と拙い頭ながら捻り出してみたつもりです。
書く前は、このクソ共事件の話は書くの苦労しそうだなぁ……
と不安だったんですが、なんか書いてみたら意外と上手く改変できた気がします。
前回、追加要素として計佑と雪姫のスレ違いを盛ってみたんですが、
意外とうまく今回にもそれを絡められたような感じで……
あ、何度目かもしれませんけど、これは『自分にしては良く出来たんじゃないかな』ですのでm(__)m
コンビニのあれ、初めは、ちょいと雪姫が恥ずかしがる心理描写を盛り込む程度で考えてました。
ところが、なんか意外とふくらませることができてしまいました。
ホントは事情聴取とか色々ある筈なんでしょうけどね……
そこはこの話には必要ないし、もう面倒だ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ