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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第9話『雪姫の謝罪「私が悪くて、バカだったからなのに」』
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「でも本当に大丈夫なのっ!? だって確かにあの時刺されて……!!」
「いやっ……何かその……これのお陰で助かったみたいで……」
全然安心する様子のない雪姫に、タネ明かしをする。
計佑が胸ポケットから引っ張りだしたのは、雪姫がコンビニで買った、くまのストラップだった。
「そ……それは……」
「先輩の荷物拾った時に、これだけ胸ポケットに入れといたんですよね……すいません先輩。これ壊しちゃいました……」
そこで一息ついてから、言葉を継ぐ。
「それに先輩ん家の自転車も借りたんですけど……そいつもここのドアにぶつけた時に壊したかも。
ホントにごめんなさい。それもちゃんと弁償しますから」
そしてまた大きく息をつく。
「それからストラップ買ってた時の事……すいませんでした。別にバカにするとかそういうつもりじゃなかったんです。
上手く言えないんですけど……ホントにすいませんでした。 ……ってオレ、先輩にはホント謝ってばっかですよね」
雪姫は涙目のままで、じっとこちらの言葉を聞いていてくれた。
けれど、コンビニのことを謝った時にはピクリと身体を震わせていた。
「でもホント……先輩が無事みたいでよかったですよ。俺殴られてばっかで、時間稼ぎしか出来なかったけど……
それに助けに来るの遅くなったのも、やっぱりすいませんでした」
そこまで言葉を並べたが、殴られる事しか出来なかったカッコ悪さと謝罪ばかり並べ立てる自分が情けなくなって。
でも雪姫が無事だったことには安堵も出来て──苦笑してしまっていた。
そんな計佑を見つめていた雪姫の顔が、くしゃっと歪んだ。
え、と思う間もなく雪姫が頭を計佑の肩に押し付けてきた。
<i>「なんっ、でっ、計佑くんがっ、謝るのっ……」</i>
雪姫の瞳からボロボロと涙が溢れだしていた。
<i>「私がっ……悪いのにっ……わたしっ、がっ……バカだった、からなのにっ。ごめんっ、なさいっ!!」</i>
雪姫が途切れ途切れの言葉で謝ってくるが、まるで意味がわからなかった。
今回の事で、雪姫に悪い所なんて何があったというのか。
「何で先輩が自分を責めるんですか……先輩は何も悪くないんですよ」
ポンポン、と肩を叩くと、雪姫の嗚咽がいっそう強くなった。
<i>「ありがっ、とうっ 」</i>
しゃくりあげながらも、言葉を紡ぐ雪姫。
<i>「あんなっ、恐い人ったちっ、からっ守ってっ、くれてっ」</i>
礼を言われるが、そもそも自分が雪姫を一人にしてまったのが原因で……あらためて申し訳なくなる。
<i>「計佑くんがっ、来てくれた時っ、すごく嬉しっ、かったっ……」</i>
「先輩……」
<i>「だけどっ、すごくっ」<
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